第26話
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ンフィルとエレボニアの戦争終結まではバリアハートの元アルバレア公爵城館にて軟禁して、戦争終結後は”アルバレア公爵家”の財産の4分の1を現金にして渡して解放する』と口にしただろ?だから、現時点でエレボニアは軟禁されているユーシスの解放を主張できるって事だ。」
ジョルジュの疑問にトヴァルが答えた。
ユーシスお兄さんの処遇だけど……メンフィルとエレボニアの戦争終結まではバリアハートの元アルバレア公爵城館にて軟禁、当然ユーシスお兄さんへの危害は厳禁とし、戦争終結後は”アルバレア公爵家”の財産の4分の1を現金にして渡して解放する事になっているわ。
「あ……っ!」
「確かに『和解調印式に出席したエレボニアとメンフィル、そしてリベールを始めとした中立勢力の代表者達が和解条約書に調印した時点でメンフィルとエレボニアの戦争は終結した事』になりますから、メンフィルに軟禁されているユーシス様の解放を主張できますわね。」
「―――レン君、軟禁されているユーシス君を解放してくれないだろうか?」
トヴァルの答えを聞いてレグラムでのレンの発言を思い出したアリサは声を上げ、シャロンは静かな表情で呟いてレンを見つめ、オリヴァルト皇子は真剣な表情でレンに嘆願した。
「ええ、いいわよ。」
「ほ、本当ですか!?」
「待って。”殲滅天使”がこっちの要望をそんなあっさり呑むなんて、どう考えても怪しい。」
「今までの事を考えたら、絶対裏があるか、見返りに何かする必要があるんじゃないの〜?」
「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!」
「フィーちゃんもです!」
オリヴァルト皇子の嘆願にあっさり応える事を口にしたレンの答えを聞いたエリオットが明るい表情をしている中、フィーとミリアムはレンを警戒し、二人の言葉を聞いたクレア大尉とエマは声を上げて注意した。
「んもう、何でみんな、レンの事をそんなに疑うのかしら?」
「レンさん……それ、本気で言っているんですか?」
「ハア……貴女の今までの行動や言動を考えたら、貴女を警戒するのも当然の事でしょうが……」
「腹黒い事をするなとは言いませんが、貴女の場合そういう事はもう少し控えるべきですよ、レン。」
頬を膨らませて呟いたレンの言葉にその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ツーヤとプリネ、サフィナは疲れた表情で指摘した。
「むう…………ま、いいわ。サラお姉さん達が言ったように、ユーシスお兄さんの軟禁期間は”メンフィルとエレボニアの戦争終結まで”だから、今日行った和解調印式で和解が成立した以上、メンフィルは軟禁しているユーシスお兄さんを解放しなければならない”義務”も発生するのだから、当然解放してあげるに決まって
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