第26話
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ンの説明を聞いてある事を察したミリアムは意味ありげな笑みを浮かべてレンを見つめ、ミリアムの推測を聞いたエリオットとガイウスはそれぞれある人物の顔を思い浮かべて複雑そうな表情をした。
「ハハ……なるほどね。第三機甲師団を率いる師匠は”アルノール家の守護者”である”ヴァンダール家”の関係者だから、アルフィンを旗印にしている”特務部隊”の要請に応えて真っ先に”特務部隊”の指揮下に入る可能性は高いだろうし、クレイグ中将は正規軍でも数少ない”中立”の勢力であり、忠誠を誓っている相手は”アルノール皇家”だから恐らくクレイグ中将も”特務部隊”の指揮下に入るだろうね………レン君、トールズ士官学院はかのドライケルス大帝が設立した皇立学校……できれば学院生の諸君で決着をつけて欲しかったが、そうは言っていられない状況だ。私も少しでも早く内戦を終結させる為にも特務部隊率いるエレボニア帝国軍がトールズ士官学院―――トリスタを奪還する事が必須である事も理解している。だが、トールズの学院生達を蚊帳の外にしてトリスタを奪還する事はこの内戦の最中今までトリスタを―――トールズ士官学院を奪還する事を目標にして、頑張って来た彼らには余りにも酷な事だ。特務部隊率いるエレボニア帝国軍がトリスタの奪還作戦を行う際、せめてZ組を含めたトールズの学院生達にも何らかの形で奪還作戦に関わらせてくれないだろうか?―――この通りだ。」
オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた後レンを見つめて頭を下げて嘆願したが
「別にそれくらいなら構わないけど、”特務部隊率いるエレボニア帝国軍による奪還作戦に関わった時点でZ組を始めとしたトールズ士官学院の学生達も特務部隊の指揮下に入る事を了承した事になる事”は理解していて、頼んでいるのかしら?」
「……それは…………」
「……………」
呆れた表情で指摘したレンの正論に反論できず辛そうな表情で答えを濁し、トールズ士官学院の関係者達はそれぞれ辛そうな表情や複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「………さっき、デメリットの二つの内の一つはエマ達が母校の奪還に関われない可能性が高いって言っていたけど、後一つのデメリットは何なのかしら?」
「うふふ、もう一つのデメリットは正直”人によってはデメリットになるかどうかわからないデメリット”よ。」
「意味不明なんだけど〜。もったいぶらずにハッキリと答えてよ〜。」
「ミリアムちゃん!レン皇女殿下に対して不敬ですよ!?」
セリーヌの質問に対して不敵な笑みを浮かべて答えたレンに疲れた表情で指摘したミリアムの言葉を聞いたクレア大尉は声を上げてミリアムに注意した。
「クスクス、別にレンは気にしていないから、わざわざクレアお姉さんが怒る必要はないわよ?――――話
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