第25話
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お姉さんを引き続きアルフィン皇女の臨時専属侍女に任命して、アルフィン皇女のお世話をしてもらう事にしたのよ。―――その方がアルフィン皇女も将来リィンお兄さんの正妻になるエリゼお姉さんと仲良くなれる機会もできるから、ありがたいでしょう?」
「そう言えばエリゼさんはリィンさんの”正妻”になる予定との事でしたね……」
「ハハ……確かにありがたい配慮なのだが、別の意味の心配が出て来たよ……」
「”正妻”に序列最下位の側室の世話をさせるなんて、アルフィン皇女に対する一種の嫌がらせにも見えるわね。」
「同感。将来の立場が圧倒的に上になる人にお世話してもらうなんて、アルフィン皇女が気後れするんじゃないの?」
レンの説明を聞いたエマは複雑そうな表情でエリゼを見つめ、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、呆れた表情で呟いたセリーヌの意見に続くようにフィーはジト目で答えた。
「うふふ、幾ら何でも勘ぐり過ぎよ。むしろエリゼお姉さんは将来自分達同様リィンお兄さんの妻になるアルフィン皇女とも仲良くしたいと思っているのよ。―――そうでしょう、エリゼお姉さん?」
「…………アルフィン皇女殿下が本当に兄様と結ばれる事を望まれるのならば、妻の序列等関係なく殿下とも親しくしたいとは思っています。」
「和解条約でリィンとアルフィン皇女の結婚が義務付けられているのに、よくそんな事が言えるよね〜。」
「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!」
レンに促されて答えたエリゼの意志を知って疲れた表情で答えたミリアムにクレア大尉は声を上げて注意し
「それを聞けただけでも安心したよ………―――という訳でアルフィンの未来の為にも、是非アルフィンが本気で君に惚れるように頑張ってくれたまえ、リィン君♪」
「ええっ!?そ、そんな事を言われても、正直どうすればいいかわからないのですが………」
一方安堵の溜息を吐いたオリヴァルト皇子は笑顔を浮かべてリィンに頼み事をし、オリヴァルト皇子のリィンへの頼み事の内容を知ったその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて脱力している中リィンは驚いた後疲れた表情で答えた。
「ア、アハハ………――――リィンお兄様の”パートナードラゴン”のセレーネ・L・アルフヘイムと申します。バリアハートの件はわたくしは気にしておりませんので、できればバリアハートの件は水に流して頂ければ幸いです。」
「”パートナードラゴン”………?一体何なんだ、その存在は……?」
「そ、それよりもド、”ドラゴン”って事はもしかしてその人は”竜”なんですか……!?」
セレーネの自己紹介を聞いたガイウスは不思議そうな表情で首を傾げ、ある事に気づいたエリオットは信じられない表情でセレーネを見つめ
「ええ。お察しの通りセレーネ
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