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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第629話】
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「じゃあな、にゃん次郎」
そう言って寮の中へと消えていくヒルトを見送り、シャイニィは器用に手刷り伝いに一夏の部屋に戻ることにしました。
時間も時間だからか、ぼちぼち起き始める女の子達、シャイニィもそんな様子を見ながら一夏の部屋に戻るとまだ眠っていました。
「んん……大丈夫だよ……俺が、守るから……守ってやる、よ……」
「……にゃにゃ?(何の夢?)」
心地よく眠る一夏に、シャイニィは顔の隣へ移動――そして徐に猫パンチを何度も繰り返す。
ペチペチ叩くシャイニィ――と。
「ん……何だよシャイニィ……。 せっかく気持ちよく眠ってたのに」
「にゃう。 みゃんみゃう(起こしてあげたのよ。 それよりお腹が空いたわ)」
「……ふわあ」
大きな欠伸をする一夏、身体を起こして起き上がると洗面所へと向かっていく。
小さくお腹が鳴るシャイニィ――机の上にはアリーシャから預かっているにゃんこフードが積まれている。
机に移動し、缶詰めタイプのにゃんこフードを転がすシャイニィ――動くものを見た彼女はそれに夢中になり、ひたすらコロコロと転がし始めました。
楽しい一時、お腹が空いてるのも忘れ、机の上で転がしていると洗面所から戻ってきた一夏、シャイニィを見て――。
「おぉ? 楽しそうに遊んでるな、シャイニィ」
遊んでると勘違いしたのか一夏は玄関を開けて部屋を出ていきました、残されたシャイニィ――飽きたシャイニィは一夏に頼れないと思ったのか、器用に缶詰めをコロコロと転がし、部屋を出ていきました。
遊びに夢中で忘れていたお腹の音――早く食べないとお腹が空きすぎて死んじゃうと思ったらしく、コロコロとひたすら転がして通路を歩いていきました。
そこで曲がり角から現れた一人の女の子――。
「わあっ!? 白猫さんだぁ♪ えへへ、おはよう、白猫さん♪」
現れた一人の女の子――少し長めのミディアムカットに茶髪、きらり光る八重歯が眩しいソフィー・ヴォルナートでした。
「みゃ? にゃんにゃう(あら? 貴女でいいわ、これを開けてほしいの)」
鳴き声を鳴らし、缶詰めをポンポン叩くシャイニィ――ソフィーはそんなシャイニィの可愛らしい仕草にキュンキュンしながらも言ってる事を理解したのか缶詰めを開けた。
高級にゃんこフードの香りがシャイニィの食欲をそそり、その場で食べ始めるシャイニィ。
そんなシャイニィをソフィーはニコニコ笑顔で眺めていた。
「あれ? ソフィー、なにやってるの?」
「あ、エミリアさん♪ 今ね、白猫さんが転がしてた缶詰めを開けてたんですよぉ♪」
次に現れたのはエミリア・スカー
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