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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第629話】
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シャイニィよ)」

「ふみ、にゃぅにゃぅ!(何か訳ありって感じだな。 それよりもだ、この港には何をしに?)」

「にゃぅんっ(お魚さんを探しに来たの)」

「ふみゃっ(魚か……一応海には泳いでるが、ここじゃ魚はあがらねぇぞ)」

「にゃにゃっ!?(そうなの!? うぅ……お魚さん食べたかったわ)」


 がっくり頭が下がるシャイニィ――にゃん太郎はそんなシャイニィの頭ににくきうを当てた。


「みゃみゃう(まあ落ち込むな。 魚だったらここに居れば食べられるしな)」

「にゃうっ!? にゃんにゃん、ふにゃ(本当!? まあ暫くはここに居るから食べられるわね)」


 魚が食べられると聞き、嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるシャイニィ――暫く二匹は会話を楽しんだあとシャイニィはまた散歩の続きを楽しむことにしました。

 危ないフォークリフトの姿も無く、舗装された並木道を歩くシャイニィ。

 時おり見る昆虫に心惹かれそうになるシャイニィ、我慢して散歩の続きを楽しんでいると突然――。


「あれ? にゃん次郎?」


 にゃん次郎と呼ぶその声の主は一人しか居ませんでした、にゃん次郎じゃないけど振り向くシャイニィ――そこに居たのはヒルトだった。


「よっ、朝の散歩か?」

「にゃう……みゃっ(にゃん次郎じゃないけど……ええ、散歩よ)」

「ふーん……。 まあこの辺り散歩するなら危なくない所を歩けよ」

「みゃうみゃ。 にゃ、ふにゃにゃんにゃ?(ええ、気を付けるわ。 てか何気にこの人、私の言ってる事がわかるのかしら?)」

「気を付けろよ? あ、でも帰るなら寮まで連れて帰るけど?」

「うにゅ、にゃうん。 にゃあん(どうやら通じないようね、これまで通じてた気がしたけど。 一応そう言ってるから甘えようかな)」


 そう鳴き、ヒルトの腕伝いに肩に乗るシャイニィ――にゃん次郎と呼ばれた事に対してシャイニィはヒルトの頬ににくきうを押し当てる。


「むぎゅ――どうしたにゃん次郎? にくきう押し当てて?」

「にゃん、みゃうん(にゃん次郎って呼ぶからよ)」

「ふーん。 後でにくきうぷにぷにされたいんだな?」

「……にゃあ(やっぱり通じてないのね、にくきうぷにぷに何て冗談じゃないわ)」


 つんとそっぽを向くシャイニィ――そんなシャイニィを肩から抱えるように抱くヒルト。

 突然の事にシャイニィはきょとんとし、ヒルトから目が離せなくなりました。

 其処から暫くして寮まで戻るとシャイニィを解放したヒルト。


「まだ朝早いからな、多分寝てるだろうし……。 窓から出てきたんだろうし、其処から一夏の部屋に戻れよ」

「みゃ、みゃう(あ、ありがとう)」


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