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最低で最高なクズ
ウィザード・トーナメント編 前編
雷帝と花姫
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だ。とある事件によりグールという人喰い人間に襲われた主人公は瀕死の重症を負い、同じタイミングで重症を負ったグールの臓器を移植されることで物語が始まる。


俺は2冊まとめて買うと本屋を出た。これで今晩の楽しみができたと我ながら心が踊った。2冊のヂャンプの読み終えたあとは今後のイザベルとのコンビネーションを考えなければならない。まだイザベルの力をすべて理解したわけではないだろうからもっと観察を続けなければならない。


「ただいまー。」


家のドアを開けると、真っ先にそこに駆け付ける者がいた。それはよく懐いた犬や猫などのペットではなく、俺のことが大好きな4歳になる妹だった。そしてその妹のあとに続くように俺の双子の妹がやってくる。双子の妹の名前が「紗友里(さゆり)」で4歳の妹が「(ひな)」。


「お兄ちゃーん!!」


雛が飛び付くように足に抱き付いてくる。俺としては4歳の妹を雑に扱うのは気がひけるため、いつも体力のある限り、あるいは奏音が疲れるまでかまってやるのだ。そして紗友里はそれを見ながら「ハァー」と呆れたようにため息をつくのであった。

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