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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第628話】
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だろう。
顔を赤くしたり青くしたりする真耶を不思議そうに見ている女子たち、そして入り口方面から具合悪そうな織斑千冬と有坂陽人、有坂真理亜、そして笹川成樹が現れた。
「よぉ、すげぇ人だかりだな。 お陰で直ぐにわかったぜ、わははは」
「…………く……」
流石に二日酔いらしく千冬は頭を押さえていた、足取りは大丈夫だが明らかに体調が悪そうだった。
「あらぁ……織斑先生、完全に二日酔いですねぇ?」
「……飲み過ぎた。 すみません……有坂先生」
「いえいえ……」
一瞬ヒルトを見た千冬、昨日の記憶は全部夢での出来事と思っているのだがそれでもやはりヒルトとセックスしたという妙に生々しい夢内容だったため僅かに頬に赤みが差した。
一方で成樹、人だかりを見て唖然としていた。
「あの人だかり……全部織斑くんのファンってやつなのかな?」
「……そうだよ成樹君」
「驚いた? 私は別の意味で驚いたけどね、京都があんなことになっても織斑くんにはどこ吹く風って感じ。 お兄ちゃんの爪の垢でも煎じて飲まなきゃダメなぐらいかな」
未来、美冬と言葉を続ける一方で箒が成樹を見ていた。
「……? 篠ノ之さん、僕に何か……?」
「あ……いや、すまない。 笹川がISを使ったってニュースでは見たがあの時は私達は直接見たわけではないのでな」
「あ、あはははは。 君達が居た場所とは違う場所で活動していたからね? ビルに消火剤を撒いて鎮火してたかな、その時は」
「ふぅん、そうだったんだ。 見た目はヒョロそうなのにやるじゃん、笹川!」
鈴音も感心したように頷く――ある程度疎らになってきたサイン会、千冬が強制的にそれを終わらせるとヒルト達は東京行きの新幹線に乗り込んだ。
発車する新幹線の窓から京都の街並みを見るヒルト――一部が焼け焦げたビル、欠けた一角が無惨に晒されたビルが視界に映る。
たらればを言えば言うだけ後悔する――だけど、もしヒルト達が亡国機業に仕掛けなければ京都が燃える事はなかったのではとつい思ってしまう。
そんなヒルトを見た美春は不意討ちとばかりにヒルトの頬を指でつついた。
「ヒルト、顔が暗くなってるよ! とりあえず、買った駅弁、どれが良い?」
そう言って差し出した駅弁、気付けばワゴン販売のカートが来ていた。
「……幕の内でいいかな」
「うん。 じゃあヒルトは幕の内弁当ね!」
美春はテーブルの上に幕の内弁当を置いていくとまだ買うのかワゴン販売で様々な御摘まみを物色していた。
その向こう――空いた二つの席はダリル・ケイシーとフォルテ・サファイアの席だ。
二人の裏切り――無論
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