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グランドソード〜巨剣使いの青年〜
最終章
最終節―全ての救い―
”鎖”と”枷”
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れは“武器という個体”ではなく、デウスである蒼也が脳内から出力した“武器という概念”である。
 “触れれば傷が付く”“刺せば死ぬ”という理念の塊であり、物質でさえない。
 故にその一撃を防ぐことは不可能であり、その一撃を逃れることは不可避だ。

 片や持つのは神しか持たぬことを許されない“全てを破壊する剣”。
 片や持つのは宿主自身の想像により創られた“刃の概念である剣”。

 そして――

「――――!」
「――――!」

 ――純銀に光る剣と、ただ“剣”の形をしただけの巨剣が今、ぶつかる。
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