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グランドソード〜巨剣使いの青年〜
最終章
最終節―全ての救い―
”元世界神”の成り立ち
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で敵う者はいなくなり、10歳にして竜を素手で殺した。

 その頃の地球は、“魔力”があり“魔法”があったらしい。
 圧倒的な才能を持つデウスはそこでも天才ぶりを発揮し、5歳で誰も扱えなかった天からの鉄槌…すなわち雷を扱えるようになる。

 他の者とは“格”が違うと言わんばかりの異能っぷりに、人々は彼を“神”と敬うようになった。
 その信仰によって生まれたのが“デウス”、最上位の“天”の位を持つ最高神。

「地球から生まれたんだから、その世界に名前を付ける“権利”が彼には無かった。だから地球のある世界には名前が無い…か」
「あぁ、地球から出来た神だから君たちの神話には残っている」

 そうして地球で成長し地球で成した神だからこそ、地球に“鎖”を結ぶ“権利”がなかった。

「これが彼…“全て知り全て能う存在”と呼ばれた神の成り立ちだよ」

 デウスは人間として生まれ、有り余る才能を十全に使い神となった。
 そして彼は神となった後も何かを成そうと動き出す――。
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