暁 〜小説投稿サイト〜
グランドソード〜巨剣使いの青年〜
最終章
最終節―全ての救い―
”元世界神”の成り立ち
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ヤ君それは――」
「――『空間操作』」

 ただの肉塊となったソウヤ君が発するのは、MPが無くなり使えなくなった『空間魔法』を使えるようにランクダウンした能力(スキル)

「やっぱり、キツイ…か。なら…“拒否する”」
「――――」

 この時、僕は気付いた。
 気が付いてしまった…彼が為そうとしていることに。




「無理に決まっている!そうだろう、ソウヤ君!?」

 誰かが叫ぶ声が、ノイズが掛かったようになってソウヤの耳に届く。
 ウィレスクラだと確認するまでもなく分かった。

「駄目、か…“拒否する”」

 現在ソウヤは『空間操作』を“すべてを拒否する力(人間)”で能力の全開を底上げして“あるもの”を探しているが、中々見つからない。
 というより、“見つかる場所まで届かない”と言った方が正しいだろう。

―警告:スキル『空間操作』ではそこまで到達できません。今すぐ止めてください―
「“拒否する”」

 このように少し“世界を超えよう”とするだけで、警告が出てしまうのだ。
 本来なら強制終了させられるのだろうが、そこはソウヤが無理やり“すべてを拒否する力”で起動、再度底上げしている。

―警告:スキル『空間操作』ではそこまで到達できません。今すぐ止めてください―
「“拒否する”」

―警告!:スキル『空間操作』ではそこまで到達出来ませんでした。―
―    今すぐ強制終了します!               ―
「“拒否する”」

―※警告!:スキル『空間操作』ではそこまで到達出来ませんでした―
―     今すぐ止めなさい!―
「“拒否する”」

―警告!警告!警告!警告!:今すぐ止めてください!―
「“拒否する”…!」
―警告!警告!警告!警告!:今すぐ止めなさい!―
「“拒否”…“拒否する”!」

―今すぐ止めろ!―
「“拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する” “拒否する”」

 ソウヤの体中に限界を示す負荷が掛かる。
 だが、外的要因(痛み)では止めることはできない。
 ――何故なら、とっくに痛みは感じないのだから。

 ふと、何かの電気コードが切れる音がした。





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