最終章
2節―反逆決戦―
その力を持ってイチをなす
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なり……果てに1人を殺しつくす。
彼の回復は一定以下まで生命力が堕ちた時に、自動的に行われるものだ。
そうしないと本当に“死んでしまう”。
死んだ後に回復をしても、体は治るが意識は戻らない。
だから今ラファエルはただ死にかけ生き返る、を延々と繰り返している状態だ。
それほど苦しいものはない。
あぁ、それでも“生”にしがみつくからこそ『神の癒し』と呼ばれるのだろうな、とナミルは思う。
しばらくして、ラファエルはその身体を消失させた。
こうして、“申し子”たちと『勇者』の決戦が終わる。
あくまで熾天使の力と真っ向に戦い、その結果は妖精たちの勝利で終わった。
――彼女たちは祈る。
無事、彼が世界を救ってくれることを。
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