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生徒会”執行部”と”捜査部”  ~舞い散る桜STKとの出会い~
9、その挑戦状謹んで破り捨てます
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***
昨日の夜、食堂にてゆったっりまったり食事を楽しんでいると
「部員が既定の五人揃ったからっていい気になってんじゃないわよ、捜査部!」
勢いよくドアを開け、凄い顔の副会長が現れた。その後ろには他の執行部メンバーもいる。
「げっ」
昼間色々あったばかりなので露骨に嫌そうな顔をする古賀先輩。
「むぐむぐ…しおかなちゃんとその他? むぐむぐ…」
「〜〜〜ん」
無関心の会長と鼻歌を歌い紅茶を飲んでいる小林先輩。
「うぅ〜〜〜! 少しはなにか反応しなさいよ!」
結構派手めに登場したのに三人の反応があまりにも薄かったので、すこし半泣きな副会長さん。
「ん、山田だっけ? もう釈放されたのか」
肉の壁もとい昼間、とある誤解により警察に逮捕された山田くんがいることに驚く。
「うっす。会長が学園長経由で誤解を解いてくれただす」
「へぇ〜お前もいいとこあるんだな」
「可愛い後輩が誤認逮捕されたって聞いたら、黙ってらんないよ。ねぇーしおかなちゃん?」
「ぅ」
笑顔が怖い…天使のような死神の笑顔が怖い…。
言えない、可愛い後輩を目の前で警察に売り見て見ぬふりしてなかったことにしようとしてただなんて絶対に言えない…。
「それで〜執行部のみんなは私ぃたちになんの用なのかしら〜?」
小林先輩はと言ったあと「ご飯を食べに来ただけってことはないんでしょ〜」と言いたげの笑顔を副会長さんに向ける。
「え…えぇもちろん。会長、貴女蒼先輩から依頼受けたでしょ?」
「にゃんのこと?」
「とぼけないでよ! 蒼先輩から直接聞いたんだから!」
「……ふぅん。それで?」
「…っひどいじゃない!」
「にゃにが?」
「これは捜査部ひいきだわ! 依頼を受けたのに執行部には何にも言ってくれなくて……捜査部だけでやろうだなんて!」
「だってボク捜査部の部長だし…「生徒会の生徒会長でもあるじゃない!」
会長は黙り込む。副会長さんは頬を赤くし目から雫が落ちる。
「アヤちゃん」「彩」
物言いたげな小林先輩と古賀先輩の顔を交互に見たあと会長は「ハァー」と大きくため息をついたのち
「悪かったね。しおかなちゃん」
「…ぇ」
副会長さんの元に近づいて行き、ポケットからハンカチを取り出して雫を拭き取ってあげる。
「…彩///」
「そうだね…えこひいきはよくなかったよ。執行部も捜査部もどちらもボクの可愛くて愛おしい仲間たちなのに…」
そっと少し強めに会長は副会長さんを抱きしめる。
「〜〜〜〜〜///」
なんかもう別の意味で副会長さんは顔から火が出せそうなくらい真っ赤だ。
「そうえこひいきはダメなんだ。だから…」
副会長さんを抱きしめていた腕を放し、ターンを決めたのち
「蒼ちんの依頼は捜査部と執行部、どちらが先に解決出来るか勝負する
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