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生徒会”執行部”と”捜査部” ~舞い散る桜STKとの出会い~
9、その挑戦状謹んで破り捨てます
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「……ふぁ」
今日は憂鬱な月曜日。眠くてしょうがない、今日も今日とで春は教室の
隅
(
じぶんのせき
)
で一人大あくび。
何事ない平穏な一日が終わろうと…
「ちょっといいかしら? 風月 春さん」
終ろうと…していたのに誰かに話しかけられ邪魔された。眠いすっごく今は眠い。
「………zz」
「っ寝たふり!? まだ最初の授業が終わったばかりなのにもう試合放棄だと!?」
…うるさい。なんでこの人はこんなにもうるさいんでしょうか…ウザイれす。
「ちょっと稲田さん、春に絡まないでよ。春が貴女たちの仲間だと思われたら可哀そうでしょ?」
また誰かやってきたれす。…あっまってこの声は茨音さん?
薄っすら目を開けて見てみると、茨音さんと言い争っている稲田さんと、その横に桜ヶ丘くんと山田くんが居た。
「桜ヶ丘くん今日は男子の制服なんれすね…。あと山田くん無事に釈放されたんれす」
「あっ風月さん」
「ほらっやっぱり起きてたわね。寝たふりなんていい度胸じゃない」
本当はこのまま寝たふりをし続けて、事なきを得たかったれすけどね…。狸寝入りし続けるのも意外と結構疲れるねす。
男子二人は「ども」と軽く頭を下げる。強くて怖い女子二人を前にこの草食系男子たちは後ろで空気やってるのがお似合い。
それにしても…
「稲葉さんだから春に絡まないでって」
「なんで私が絡むといけなんですか? 別に風月をアレしようだなんて思ってませんよ? グフフ」
「思ってるから! それなにかいやらしいこと考えてる人の笑い方だから!」
同じインテリ系メガネっ娘キャラなのに茨音さんと稲田さんは仲があまり良くないみたいだ。同属性嫌悪感ってやつ?
【で】
「私になんのようれす?」
「ああっそうだった。誰かさんのせいで目的を忘れるところだった」
「むっ」
茨音さんと稲田さんは睨み合う。
「風月さん貴女、水泳部の蒼先輩から依頼を受けたわね」
「水泳部の蒼先輩…あぁあのボーイッシュクールな先輩れすか」
「私たちがとゆうより、捜査部が受けた依頼よ。それがなんで春に絡むことに繋がるのよ?」
茨音さんはいつも口下手・言葉足らずの春の良い代弁者。言いたいことを代わりに全部言ってくれるから助かるのだ。
「なんでって…あぁそうか昨日の晩餐会、茨音さんもいなかったわね…そういえば」
「「昨日の晩餐会…??」」
昨日は自分の部屋で軽くコンビニで買ったサンドイッチを食べてすぐ寝たから、下でなにがあったなんて知らない。
茨音さんも春と同じく昨日は食堂で晩御飯を食べず、自分の部屋で軽く済ませたようだ。
「じゃあ昨日の晩餐会にあったことから説明するわ
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