第5話 改訂版(2019/04/30)
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
つらの上に立っていいのか?
俺がそんなことを考えていると、俺の隣に座っていた朱菜が立ち上がり、紅麗の前へと移動すると紅麗達と同じく俺に跪いた。
「私もお父様達と同じ思いです。どうか我ら鬼の一族をリムル様の配下にお加え下さい。必ずやリムル様の求める理想を叶える手足となります」
「ちょっ、分かった。分かったから、朱菜まで跪かないでくれ!!」
俺からすれば魔素量だけでなく、その他の能力値も圧倒的に上な朱菜は会社の専務や常務の様な存在だ。精々部長か次長ポジの俺が朱菜に跪かれるのは違和感しかない。
多分、ここで俺が主になることを断って、朱菜を推薦しても当の本人が受け入れないんだろうな。血の繋がった両親や目上の大鬼族に名付けを行えない人間的な娘だし。
「……本当に俺が主でいいんだな?」
「リムル様には王の資質があります。どうか、人鬼族と嵐牙狼族だけでなく、私達鬼の一族も束ねる王となり、私達の忠誠をお受け取り下さい。我らが聖上」
うおっ!いつの間にか同盟の盟主じゃなくて王様にされた!?聖上って確か皇帝の敬称だっけ?こいつら、ガチだ。
【視点:朱菜】
私達がオーバー■ードに登場するナザリックのNPCの様にリムル様への忠誠を捧げた後、人鬼族の町の広場に全人鬼族、嵐牙狼族、鬼一族が集められ、リムル様の演説が行われました。
内容はリムル様の傘下に私達鬼一族が加わったことと、この町をいずれは他種族共生国家へと発展させるという宣誓だった。
この宣誓を聞いた全ての町民が興奮し、歓声を上げたのですが、その描写を詳しく説明する必要はないと思います。
そして、私達の王になることを覚悟したリムル様はこの町を中心に国を成り立たせる為に必要な国政の部門を6つ作り、町の幹部に当たる者達に各部門の役職を与えました。
まず1つ目の部門は宮中の諸事を司る天官。その長である天官長・太宰という役職には元行政機関長であった人鬼卿のログルドさんが就きました。
2つ目の部門は土地、戸籍を司る地官。その長である地官長・大司徒という役職には元管理大臣であった人鬼卿のリリナさんが就きました。
3つ目の部門は式典、祭祀、教育関係を司る春官。その長を務める春官長・大宗伯という役職には我が母・穂乃花が就きました。
4つ目の部門は軍事、警備、警邏、土木事業を司る夏官。その長――軍事総大将に当たる夏官長・大司馬という役職には我が父・紅麗が就きました
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ