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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第5話 改訂版(2019/04/30)
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気がする。


「我が妻――穂乃花も妖鬼(オニ)を経て月鬼(オニ)へと進化し、息子――紅丸も鬼人族(キジン)を経て羅刹(ラセツ)へと進化しました」


紅麗のすぐ後ろには白髪美人巫女と赤髪の青年が控えていた。そういえば、白髪美人巫女さんは朱菜のお母さんだったんだな。

進化前は20代後半といった美人巫女さんだったけど、進化後は朱菜と同じ10代後半か20代前半といった美少女になっている。ってか、若返ったせいで二児の母親には全く見えなくなった。進化前も見えなかったけど……。

紅麗の息子である若様も大柄だった体格が一回り小さくなったものの、内に秘めた魔素量が進化前とは比べられない程に増えていた。


「……で、穂乃花と紅丸の後ろに控えている3人は俺の腕を斬り飛ばしてくれた爺さん――千手白老と、お前の両腕であるうちは蒼月、日向紫呉か?」
「はっ!その通りです。白老は紅丸と同じく鬼人族(キジン)を経て羅刹(ラセツ)へ、蒼月は鬼人族(キジン)を経て忍鬼(オニ)へ、紫呉は鬼人族(キジン)を経て修羅(シュラ)へと進化しました」
「ほっほっほっ。リムル様、余りこの老体を苛めて下さいますな」


白老は自分のことを老体と言っているが、進化後の見た目はどう見ても30代半ばから30代後半にしか見えない。紫呉は紅麗と同じく20代後半から30代前半、蒼月は20代半ばから20代後半といった見た目だ。


「残りの254名も鬼人族(キジン)を経て妖鬼(オニ)へと進化しています」
「白老殿を除く全員が究極技能(アルティメットスキル)団扇之系譜(インドラ)』と『日向之系譜(ブラフマー)』のどちらかを獲得しており、特殊技能(ユニークスキル)持ちも120名いることが確認済みです」
「……えっと、その2人は?」
「青髪は自分の息子の蒼影で―――」
「―――紫髪は俺の娘の紫苑です」
「蒼月の息子と紫呉の娘か。報告、ご苦労。……で、何でお前らは俺に跪いてるんだ?俺達の関係が傭兵と雇い主とは言ったが、実際の所は対等な――異種族間同盟といった関係だ」
大鬼族(オーガ)の歴史の中でも鬼人族(キジン)以上の上位種族に進化できた者はそう多くありません。262名もの大鬼族(オーガ)妖鬼(オニ)以上の存在へと進化できたのもリムル様と朱菜が名付けを行ってくれたからこそ。
どうか、我ら一同を家臣として召抱え、忠誠をお受け取り頂きたいのです。何卒、宜しくお願い致します!!」


この場にいる元大鬼族(オーガ)で紅麗の発言に反論する者もいないことから考えて、紅麗の発言は嘘偽りのない一族の総意なのだろう。

しかし、元大鬼族(オーガ)達が今の種族まで進化できたのは、8割近くが朱菜のお陰と言える。なのに、俺がこい
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