少女編
ラインハルト兄上って本当にめんどくさい!!!!!!!!!!!!
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「それで、クラウディア。何で婚約することになったんだ?」
お茶会が始まって、和やかな雰囲気の中、ふと、思い出したようにラインハルト兄上が不思議そうに聞いた。
私は、やっぱり聞くよなーと思いながら、あらかじめ用意していた言い訳を言う。
「 私が、オスカー様に一目惚れをしまして、父上にお願いして婚約者になっていただいたんですの。」
にっこり、と笑い語尾にハートマークがつきそうな甘ったるい声で言う。
ちなみに真相はラインハルト兄上以外全員知っているので、突っ込まれる事はない。
だが、くそ、恥ずい。
何というか。こちらを見て面白がっている雰囲気しかない。
ラインハルト兄上は、目をまん丸にして思考を停止しているようだけど。
ラインハルト兄上がもう少し理性的だったらみんなみたいに話せたものを話せたのに。
お姉ちゃん曰く確か、義眼の人だっけ、ナンバー2不要論を唱えたのは。
確かに当たっている。
でも、ラインハルト兄上は、そんなに強く無い。
人の心は弱くて壊れやすい。
もしも、私が死んでもティアナやみんながいるから立ち直る事が出来るだろう。
ラインハルト兄上に言わなければ、もしも、私を切り捨てなければいけなくなったらすぐに斬り捨てろってね。
酷だろうけど、これが一番合理的。
はあ、ラインハルト兄上はめんどくさい。
あっ戻ってきたみたい。なんか、無理やり納得したという感じだなぁ。
「クラウディアが幸せならそれでいいが。
クラウディアって男を好きになる事が信じられないな。」
………。すっ鋭い。さすが、主人公。
恋愛に関しては、やっぱり鈍感で天然で良かったかも。
ある意味、ティアナとラインハルト兄上は似ているわ〜。
怖いぐらいに。
もう、考えるの放棄しようかな。
だめだ。オスカー様に迷惑かけられない。
ラインハルト兄上って本当にめんどくさい!!!!!!!!!!!!
やつあたりみたいだけどやつあたりして何が悪い。
とりあえず、開き直った方が良いかな?
「ラインハルト兄上、酷い。
私だって、まだ14歳。恋ぐらいする。
ラインハルト兄上だってしているくせに何で私はしちゃいけないの。」
一応、頬を膨らませ、すっと視線を下げる。
実はこの言葉、諸刃の刃。
地味に心が痛い。私だって恋したい。
でも、この世界じゃ無理。
だから、ティアナとの恋愛を後押ししているのに。
少しぐらい慌てたって良いと思うよ。
この、鈍感、朴念仁、妙に鋭いラインハルト兄上は。
「クラウディア!!!!!!!!!!!!
いや、違うんだ、ティアナ。いや違わないか?いや、あの……………。
クラウディア!何とかしろ!
酷すぎるぞコレは!」
慌てて焦って、いい気味かも。
でも、あまりいじめすぎるのは、よく
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