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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十二話 賽は投げられた
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取ったのか自身のデバイス『グラーフアイゼン』を構える。
それを待っていたかのように、複数の機械が出てきた。
「こいつら、何?」
「何かは知らねぇが……友好的じゃねぇのは確かみたいだな!」
ヴィータがそう叫んだ所で、戦闘が開始された。
その戦闘を、高台の上から見ている人物がいた。双眼鏡を手にしヴィータとなのは対機械達の戦闘を見ている。
『マスター。本当にやるので?』
「当たり前じゃないか。これでなのは達を救えるんだから」
『彼女達を…………』
「ああ、手伝ってくれるよな?」
『…………はい』
自身のデバイスに問いかけるとデバイスは渋々といった感じだが了承し、その身を黒い剣へと変える。
「さあ、なのは。君を救うよ」
男はそう言うと、まるで靄が掛かったかのように見えなくなり、完全に消えてなくなった。
「これで、最後!」
「終わり、だよね?」
「ああ、多分な。被害状況は?」
「は。負傷者数名、死傷者などは出ていません」
「よし。何も用意していない状態での奇襲なんだから上出来だろう。周辺警戒怠るな!」
「ヴィータ隊長!ちょっとこちらに!」
「なんだ!?」
ヴィータは退院に呼ばれその場を一時離れる。
ヴィータが離れた事により、なのはは気を抜いたのかその場にへたり込む。
『マスター。あまり無理をなさらないで』
「大丈夫だよ、レイジングハート。頑張らなきゃ……私が、頑張らないと」
気を抜いていたから、気づかなかった。
―――――――――――その背中から、何者かが剣を突き立てようとしているのに。
『っ!マスター、避けて!!』
「えっ」
なのはは振り向くがしかしもう遅い。その刃は無慈悲にもなのはの体を貫く事に……
な
(
・
)
ら
(
・
)
な
(
・
)
か
(
・
)
っ
(
・
)
た
(
・
)
。
なぜならその刃を寸前で右手の平をまるで盾のようにしてそれ以上剣がなのはの体に行かないように止めているからだ。
しかし、それでも少しは切り裂いていたのかなのはのバリアジャケットの背面が少しだけ破けていた。
だが、なのははそんなのを気にしていなかった。もっと気になる事があるからだ。
それは自分を助けた人物と自分を刺そうとした人物。この二人の顔がまったく同じなのだ。
「橘、くん…………?」
なのはを守ってる方の全は、貫かれた右手の痛みに顔を歪ませながらも少しずつ刺そうとした全へと体を前進させる。
「貴様、なぜなのはを刺そうとした?なぜなのはを傷つけようとした……?なぜだっ!?」
「っ!!」
刺そうとした方の全は剣を抜こうとするが
ガシッ
「っ!?」
全は剣
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