暁 〜小説投稿サイト〜
生徒会”執行部”と”捜査部” ~舞い散る桜STKとの出会い~
4.それでもボクはヤッてない!
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
【で】
「あのひとつ質問いいれすか?」
「どぞどぞ〜」
「そもそも【生徒会捜査部】ってなにする部活なんれす?」
一週間前、茨音さんに勧誘されたときにさらっと聞いたけど具体的な活動内容は知らない。今一度なにをする部活なのか聞いてみよう。
「なにっつても、ただ学園の生徒や先生達からよせられた【依頼】をこなすだけだよん」
「依頼れすか?」
「そそ。落とし物をを探したり、学園行事を開催したり手伝ったり〜」
「去年は氷水ガマン大会なんてやったわね〜」
「あーヤッたヤッたー。あともう少しで優勝だったのに、畑のあんにゃろうめ…」
会長と小林先輩は楽しそうに話している隣で、春と茨音さんは顔を見合わせ苦笑い。
「あのっ会長!」
「部長ね。なにいばやん?」
「その活動内容だったら【生徒会執行部】と大差ないですよね?
生徒会長なのになんで同じ部活作ってるんですか」
さすが茨音さん…私が聞きたかったこと代わりに全部聞いてくれた…。
チラリと中原会長を見ると…
「そ、そんなことないもんっ!! 生徒会なんかとは違って、ご町内のみなさまの依頼も受けてるもん!」
「でも今の副会長ちゃんも〜依頼受けて回ってたわよ〜」
「うぐっ!!?」
お腹を殴られた人/拳銃で撃たれた人みたいにその場に倒れ込んだ。
「だ、大丈夫…れすか…」
一応声をかけてみる。
「うーうぅー、生徒会なんてキライだぁーー!! わぁぁぁん」
駄々っ子みたいに暴れ出した。両腕両足をじたばたさせて、全身全霊で駄々をこねてる……なにこの人…。
「生徒会が嫌いって会長、生徒会長じゃないですか…」
呆れ気味に茨音さんが声をかけると
「会長じゃない! ここじゃ部長なの!」
まだまだ駄々をこねる高校二年生。
「…はいはい。…でなんで生徒会の人たちが嫌いなんですか?
優秀でいい人ばかりだってクラスでも有名ですけど…「そうソレ!」は?」
「ちょっと頼み事したらすぐに解決! 少し無理な内容でも確実適切に対応! 早急の事件解決、信頼と安心が売りの諷焔学園【生徒会執行部】」
諷焔学園案内パンフレットの一番最初のページに載っていた内容を大きな声で言う会長に春と茨音さんはポカンと口をあんぐり開ける。
「ボクが付け入るスキがないんだよ! ボクがやる前に全部解決しちゃうんだよ! みんな優秀だから!!
ボクだって仕事したいよ!
生徒会の顔? ボクはお荷物でもお飾りのお人形でもないよ!
みんなに内緒で依頼を受けたこともあったよ? でもすぐにバレて叱られたよん!
ボクだって…ボクだって…ぜぇぜぇ…はぁ…はぁ
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ