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ウィザード・トーナメント編 前編
君に決めた! その弐
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「真希乃さんの友人の神尾 伊豆奈さんですよ。ひょっとしてご存知なのですか?」

(知ってるも何もさっき会ってた奴じゃねぇか!)

「いや、知らない人だな....悪い、変なこと聞いて。」

「いえ、このくらいなら伊豆奈さんも怒らないと思いますので構いませんよ。」


こんな偶然があるだろうか。どことなく伊豆奈に計られたような気がしてならなかった。しかし、よく考えれば二人とも真希乃の友達なので繋がりがあっても不思議ではない。美湖としても真希乃から軽く紹介されただけの俺より真希乃を通じて実際にコミュニケーションをとっている伊豆奈の方が安心できるだろう。


「そうなのか....分かった。」

「協力できないのは申し訳ありませんが、恐らく貴方のパートナーはもうすぐ見つかると思いますのでご安心を。」


俺は美湖の元を去った。美湖は意味深なことを言っていたが俺にはちゃんと聞こえてはいなかった。時間的にも3人目の相手との待ち合わせ時間にはちょうど良かった。少しのんびりと3人目の待ち合わせ場所に向かう途中、俺は庭園を見ながら校舎内を歩いていた。


「ん?誰だ?」


ふと目にとまったのは、庭園で花に水をやる一人の少女だった。入学式から2週間ほど経つが、毎日庭園で羽を伸ばすのに今まで彼女の姿を見たことはなかった。


その子はただ黙々と花に水をやっていた。距離もそれなりにあるため顔は分からないが、間違いなく純粋な人なんだろうと我ながら勝手に査定した。


そうこうしているうちに3人目の待ち合わせ場所に辿り着いた。そこにはすでに誰かが待っていた。白くて長いツインテールに軍帽を被り、制服はどことなく軍服を思わせるようなデザインが入っている。


(なんでどいつもこいつも制服をちゃんと着ないんだ。)

「ほぅ、ソナタが真希乃より紹介を受けた誠兄だな?私の名はイザベル・ロック・ステイン。まぁ長い名前なので親しみを込めてイザベルと呼んでくれ。」

「お、おう。よろしくイザベル。」


なんだか口調まで軍人を意識しているようで、やけに堅苦しい。軍服のような制服と相まってより一層雰囲気を強くしている。しかも、話の主導権を出だし早々取られてしまった。


(その容姿で"誠兄"はなんか笑えてくるから勘弁して欲しいところなんだが。)

「ソナタの声、聞こえているぞ?」

「はぇ!?」

(何言ってんだコイツ。)


どうやら単なる軍服美女ではなく、中二病発症型軍服美女だということが分かった。俺としては今まで会った真希乃の友達の中で1番幼い顔をしているから、服装とのギャップもあってかなり可愛いと思うわけだが。


「私の心眼はソナタの心を手に取るように見ることができる。故に私に
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