戦闘校舎のフェニックス
パーティ会場
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十分後。会場からでた俺はリアス以外のメンバー全員で、魔法陣の前にいた。この魔法陣から異空間に作ったフィールドへ転移される仕組みだ。
他の悪魔は何やら観客席みたいなところに座り観戦するようだ。
ライザーたち全員は反対側にいる。離れていても嫌というほど殺気が伝わってくる。
「・・・棟夜、マジでやるのか? 一人で?」
「お前も心配性だな一誠。俺があんな奴に負けると思うか?」
「いや、そうは思ってねぇけどよ」
話していると、魔法陣が光りだした。
「時間だな。それじゃ、行ってくる」
「気をつけてください」
「無理は禁物にゃ」
「・・・頑張ってください」
「無事を祈ってます」
アーシア、黒歌、小猫、朱乃が口々に言い・・・。
「頼んだ。部長を取り返してくれ」
「言われるまでもねぇっつの」
「君が傷ついたら部長が悲しむから、なるべく無傷で帰ってきてね」
「無傷ってのは難しいが・・・善処しよう」
一誠と木場には拳を軽くぶつけ合う。
全員が観客席に移動し、魔法陣に足をかけたところで彼女がやってきた。
「トーヤ」
「リアスか」
「ごめんなさい。私の家事情にあなたを巻き込んでしまって」
「お前が気にすることじゃねぇ。俺は、俺の意思でお前を取り返しに来たんだ。責任を負う必要はない。それに、この婚約に俺も望んでいないのは事実だ」
「でも・・・もし最悪の事態になったら」
振り返るとリアスは涙目だった。いつもの凛とした感じがそこにはなかった。俺は黙って近づき涙をふき取る。驚いてる間に問いかける。
「なぁ、俺が勝ったら言うことを聞いてもらっていいか?」
「・・・何かしら?」
「笑ってくれよ。お前に涙は似合わねぇからよ。毅然としているお前をみんなが望んでいる。それだけは忘れないでくれ・・・俺もさ、笑っているお前が一番好きだぜ?」
それだけ伝え、魔法陣に入ると転移された。
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