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強欲探偵インヴェスの事件簿
捜査開始
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ンダーはグラスを2つ彼に手渡した。


 階段を上がり、2階に到着すると、そこは集合住宅かホテルのようにドアが立ち並ぶ廊下になっていた。そこをドンドンと進み、一番奥の部屋のドアを開けるインヴェス。しかしそこは無人の部屋ではなく、部屋の中にはオレンジ色の毛並みの猫獣人の姿があった。

「よ〜ぅ、久し振りだなぁカーティス?」

「イ、インヴェスのダンニャ……」

 カーティスと呼ばれたその猫獣人は、インヴェスの顔を見るやガタガタと震え出して顔もみるみる内に青褪めていく。トレードマークのパナマ帽とアロハシャツのせいで軽薄そうに見えるからか、怯える姿が滑稽にすら見える。

「俺の面ぁ見て怯えてるって事ぁ、何で俺がここに来たか……おおよその見当は付いてるんだろ?なぁ?」

 インヴェスはゆっくりとカーティスに近付き、その目の前で仁王立ちして睨みつけた。

「さぁ、話して貰おうか?エルフのガキの情報……誰に売りやがった?」

 インヴェスが対峙しているこの猫獣人、通称を『フーテン猫のカーティス』と言い、この大陸一番の情報屋として有名な男であり、それと同時に自分の儲けの為ならば他人の……酷い時には国家の都合すらも考えないで情報を売り払う、危険極まりない男として命を狙われている男である。
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