第十五話「トンネルを抜けた先にはパーフェクトガンダム」
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いたのは明沙であった。
水着の上にパーカーを着て、突然いなくなったアムロを探してここまでたどり着いたのだが、向こうのログハウスで見知らぬ少女と向き合うアムロにやや心が不安になった。
しかし、これは女性がよくいだく「嫉妬」ではなかった。彼女も、あの少女から漂う何かをわずかであるが感じとれた。純粋で好奇心の強く、そして優しさ……否、母性に満ちたあの少女。まるで、アムロが求めていたすべてを兼ね備えた、そんな女性に見えた。
それにくらべ、自分は……と、比較してしまう。そういう意味では違う「嫉妬」になってしまった。
悲し気に、悔し気に、目の前の二人を明沙は見つめていた。
*
その夜、合宿先の旅館にて携帯越しのやり取りが行われていた。箒である。
「……姉さま? 私です……はい、例の機体はもう完成したのでしょうか? ……では、明日にでもお願いします……はい、負けたくないのです! あの男に、『嶺アムロ』だけには! この私に、『ガンダム』を凌ぐ強い力を与えてください!!」
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