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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十五話「トンネルを抜けた先にはパーフェクトガンダム」
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よ? 普通に休憩時間の海水浴を楽しむレベルならいいけど……水着を着た女子たちの写真を撮って、ビーチヤやモンドに高く売り飛ばそうとしているんじゃないだろうな?」
そう、目を補足して疑い深く問うカミーユに、ジュドーはギクッと表情を現した。
――図星かよ……
呆れてものが言えないと、カミーユがため息をついたとき。突然バスの後部席から女子同士の言い争いが起こった。
「ちょっと! 何よ!? もういっぺん言ってみなさいよッ!?」
「ええ! 何度でも言ってあげるわ! 女のくせしてMSなんかに乗るんじゃないわよ!!」
「言ったなぁ〜! この傲慢差別ビッチ!!」
「な、何ですってぇー!?」
金髪のポニテ女子と、ISの生徒が互いに口論になっていた。二人の内、ポニテ女子は三日前からIS学園に入ってきたMS学園のパイロット科の女子生徒でジュドーたちの悪友の一人、情報屋のエル・ビアンノである。愛機はガンダムマークUだ。
「ちょっと! 二人とも、やめなさいよ!?」
そして、仲裁に現れたもう一人のMS側の女子生徒、青色の分け髪のロングヘアーの少女で名をルー・ルカ。
実をいうと、ジュドーやエルたちはシャングリラで元ジャンク屋兼泥棒家業を営んでおり、IS社会の到来によって孤児になった彼らはMS以外にもISを盗んだりといろんな悪行を重ねており、偶然にもZZガンダムや他のガンダムタイプのMSを盗もうとした際に偶然にもジュドーたちはそれらの機体を展開、誤って自機を正式登録してしまい、現在に至っている。
一方のルーは、ジュドー達とは違って一般市民の少女だ。男女平等に親しく接する少女で、何よりもIS社会を毛嫌いしており、それが理由でMS学園のパイロット科への道を選んだ。今となっては、ジュドーよりかは行かずとも、シャングリラの代表候補生である。ちなみに彼女が駆る乗機は専用の青色でカラーリングされたゼータガンダムの再設計機、量産機のゼータプラスだ。
こうみえて、エルとルーはよくケンカする仲であるが、以外とお互い認めある良きライバルで、良き親友でもあるのだ。
「聞いてよ? ルー! コイツが、私たちを『女の皮を被った変態男子』って言ったのよ!?」
と、エルはルーに言うと、ルーは呆れたため息をついた。もちろん、その溜息はエルにそんな罵声を浴びせたIS生徒の方へだ。
「あのねぇ? 別に私達は、友好的に接しようとしているのに、どうしてそんなこと言うのかしら?」
ルーも、先ほどエルがこの生徒へ親し気に話しかけてくるのを見かけた。にこやかにエルが人懐っこく隣に座る生徒に話しかけたのだが、生徒は無視し続けるばかり。それどころか先ほどの悪口を彼女にぶつけてきた。もちろん、態度的には生徒側の方に非がある。
「アンタには関係ないでしょ! そもそも、MSに女が乗るなんてありえなくない!?」

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