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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十五話「トンネルを抜けた先にはパーフェクトガンダム」
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 このパーフェクトガンダムは、
強襲戦としての重火器はもちろん、専用に作られたパーツで各部の耐久性、さらには死ぬはずである機動力を何倍にも上げ、飛行機能はそのまま生かしてあるのだ。また、通常のMS以上のミノフスキー粒子量で濃度も上げている。それと、大量のミノフスキー粒子を応用して『Iフィールド』も搭載できるようになったんだぞ!?」
胸を張って、父さんはこう言い出す。僕は目を丸くした。
Iフィールド、それは対ビーム無効化機能。厳密にいえばバリアではないが、ミノフスキー粒子によってビーム兵器を弱らせる効果を応用して作り上げた防御兵器だ。
しかし、これはかなりのエネルギー量を持ち合わせた戦艦や、戦艦並みの非人型MS兵器「モビルアーマー」でないとIフィールドを搭載できるほどの容量は一般のMSにはない。
しかし、それでもやってしまうのが父さんの凄いところで、逆に恐ろしいところだ……
「ガンダムにIフィールドを!?」
「だから言ったろ? 『パーフェクトガンダム』だと!!」
「恐ろしい意味でパーフェクトだよ……」
フルアーマーなのに機動力を上げ、さらにはIフィールドまで搭載してしまうなんて、これでISと模擬戦やれってか? だとしたら、単なる弱い者いじめをすることになってちまうな……
――ま、いっか? 日ごろの恨みもあるし、ここいらであの女子共をボコっとくか?
と、僕は無責任にもそう決めた。
それからしばらくして、父さんの解説を聞き終えると、僕はようやくこのP(パーフェクト)ガンダムの試験操縦に取り掛かった。
かといって、これまでのガンダムと同じ感覚だ。ほんの少々、じゃじゃ馬感があるも時期に慣れればいつも通りか、それ以上に反応が鋭く、よりスムーズに動ける。
「アムロ! そろそろ、時間だぞ?」
すると、父さんは腕時計を見て僕にそう叫んだ。
「時間って?」
「デモンストレーションだ!」
「で、デモ……?」
僕は首を傾げた。

一方、海沿いの道路を走るはIS学園のバスだ。そのうちの一部の席にはMS学園の生徒たちと、その教員たちも紛れている。今回が、IS学園で過ごす最後のイベントであるのだ。ゆえに、MS学園の……特にジュドーと教員とフォルドは鼻の下を伸ばしながらデジカメを首にぶら下げて座席に座っていた。
「楽しみだなぁ〜! 海水浴だぜ!? 海水浴!!」
フォルドは、大人顔負けのはしゃぎ様で周囲の視線の的になった。
「フォルド……あんまり目立つなよ?」
「そうよ? また、ISの教員たちにイチャモンつけられるハメになるんだし」
隣に座るルースとミユは呆れ果てた。
「ジュドーも、変な真似するなよ?」
と、カミーユも隣でカメラを抱えるジュドーに注意した。
「わかってるよ! でも、少しは楽しんだっていいだろ?」
「どういう楽しみ方だ
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