聖者の右腕U
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壊力は並みのものではない。実体化もせずあれだけのパワーが出るのはどう考えても普通の吸血鬼、で済ますには無理がありすぎる」
「・・・ほぼあってます。この吸血鬼は第四真祖です。私は日本の機関から送りこまれた先輩の監視役で姫柊雪菜といいます」
「お、おい姫柊??いいのか?」
「構いません。そのうち看破されることでしょうから」
「さて、俺も自己紹介をしていなかったな。アルディギア宮廷鍛治術師アイン・フィリーリアス。本国ではアインだとか呼ばれてる。フルネームは長ったらしいので嫌いだが言っておく。アインザック・スミス・フィリーリアス・カタヤだ。スミスは鍛治師を意味する。フィリーリアスは故あって名乗ってる。カタヤは俺の義父母の姓を貰った」
実はアインは宮廷で身分を偽造したのだが念には念をという事でユスティナ・カタヤ要撃騎士の両親に養子として引き取ってもらったのだ。なのでユスティナとは義姉弟ということになる。しかし本人がこの長ったらしい名前を嫌ったのでラ・フォリアが「じゃあ、こうしましょう」的なノリで現在の短い感じに収まったのだ。
「アルディギア??なんで北欧の国の人間が日本にいるんだよ?しかもお前、あの時、空から降ってこなかったか?」
「それについておいおい説明するとして・・・姫柊雪菜。ニュースをつけてみろ」
「ニュースですか?いいですけど」
雪菜が先日古城とのショッピングで購入したテレビのリモコンを操作してニュースのチャンネルに変える。流れてきたニュースに衝撃を受けた。『IS男性操縦者行方不明??』などと物々しい見出しにキャスターが「アルディギアで発見されたISの男性操縦者アインザック・スミス・フィリーリアス・カタヤさんが来日する途中で消息を絶ち、現在関係者による必死の捜索が・・・」と淡々と読み上げているだけなのに二人して開いた口が塞がらない。目の前の飄々とした人物がISの男性操縦者で現在行方不明の重要人物と聞かされては無理もないが。
「俺が空から降ってきたのは不幸な事故だ。決して足を滑らせたとかではない。決してだ。そして空腹がそろそろ限界だ」
「そ・・・そうですね!ご飯にしましょう!先輩も一緒にどうですか?」
「あ、ああ、俺は凪沙が用意してくれてたっぽいしあっちで食うよ」
「そうですか、じゃあまた後で。アインさんは私達が学校に行ってる間どうしますか?」
「変装でもして大人しく観光でもしておく。そういや、昨日の法衣みたいなのを着た巨漢はなんだったんだ?」
「ロタンリギアの宣教師・・・らしいですが祓魔師としての心得もあったみたいですから只者ではないと思います。大きな目的があるとも言っていました」
「じゃあそいつについて何か分かったら俺の携帯に連絡してくれ・・・チッ、昨日の電撃でショートしてやがる。恨むぞ、暁古城
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