第114話 魔人が本気になるようです
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、エヴァを抱きかかえてゆっくり
降下してくる間に、自身の持てる全力を瞬時に出す為に気を練る。
「に、兄様……わ、私はまだやれるぞ!傷ももう無い!服は、直せないが……でも!」
「……いいやエヴァ、お前は俺の頼みを全うした。すまない、俺が不甲斐無いばっかりに。
これ以上お前が傷つくのは俺が辛い、後ろで見守っていてくれ。」
「…………悔しいけど、邪魔にはなりたくない。頑張って、兄様。」
「ああ、任せろ。」
ポンと頭を撫で障壁を張ると、今度は"大魔導士"の方へ移動する。
「ハッ、漸く来やがったなアー「『飛べ』『飛べ』『飛べ』!」ごあッ!?」
「ちょっ!」
「キャアっ!」
意気揚々と愁磨の相手をしようとした"大魔導士"を神言を持って一瞬で吹き飛ばし、戦って
いた三人を救出する。
「真名、しずな……エヴァ程回復力ないんだから無理するなって言ったのに。
ありがとう、苦労をかけた。」
「んっ、少しくらい無茶しないと、褒めて貰えないだろう?」
「ま、まぁ、その甲斐はありましたけれど……私は慣れませんね、これ……。」
ドヤ顔の真名と照れているしずなにも障壁を張り、刀子にも後ろに下がっているようにも
言おうと探すが、既に"影"に隠れてしまい、出て来る気配が無い。
自分が危険にならなければ出て来る事も無いか、と納得し―――準備万端の敵へ向かう。
「さて諸君。俺の嫁を散々嬲ってくれた礼だ。やってみようか?まぁ―――本気でな!!」
不本意な理由ではあるが・・・遂に、少年と魔人が、激突する。
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