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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第622話】
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叫び――空へと浮かび上がる白騎士に明確な意思は見えない。


「クククッ……私は引かぬぞ! 貴様を倒し! 黒騎士こそが最強だと見せつけてやろう!! クハハハハッ!!」


 三度交戦を開始する白と黒の機影――互いに暴走する白騎士と黒騎士、畏怖する様に空で戦う二機を見上げ悲痛に叫ぶ人々、泣き叫ぶ人々を見たヒルトは叫んだ。


「もう――止めろォォォッッ!!」


 紅い瞳から溢れ出る涙、傷付いた人々――誰かを守るために振るう力が誰かを傷付ける力となるその現状。

 選ばれた代表候補生としての責務。

 戦いでしか止められない自身の不甲斐なさに涙し、街や人々を傷付け、今なお戦う二機に対してこの選択肢しか無いことにも涙した。

 紅蓮に燃え上がる市街地から飛び出したヒルトは白騎士、黒騎士を相手に立ち回る決意をしたのだった。
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