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生徒会”執行部”と”捜査部”  ~舞い散る桜STKとの出会い~
1、Pink Lily
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そして一週間後……春は茨音との約束の場所、生物実験室前へとやって来ました。
…やって来たのはいいけどどうしよう…生物実験室のドアの前をあっちへこっちへ行ったり来たりすること三十分弱

【生徒会捜査部】の先輩たちが怖い人だったらどうしよう…

場に馴染めなかったらどうしよう…

とか色々考えていると、ドアが開けられなくなる。

「うぅ〜〜〜」

「あら? 生物実験室なにか用ですの?」

「え…あっ」

後ろからいきなり声をかけられて驚きながら振り向くと、そこには

「あ……中原先輩…さん」

諷焔学園のマドンナ生徒会長と名高い、中原(ナカハラ) 綾乃(アヤノ)先輩が首を傾げ笑顔をで「どうしたのかな?」って訴えてます。

「えっと…その…あの…」

「?」

日陰属性の存在である春にとって、太陽属性である中原 綾乃 生徒会長は天敵、いや神様的存在、下々の者が気安く話しかけるだなんて恐れ多いお人なのだ。

「…むふっ♪」

一瞬、会長が悪そうな笑みを浮かべ、ペロリと舌なめずり、春の背筋がゾクリと震える

会長はゆっくり春の方へと近づいて行く、そして片脚を春の股の間に入れて上半身を春の体に密着させ、鼻の頭が微かに触れそうなところまで顔を近づけまるで悪戯っ子のような笑みを浮かべている。

「……ゴクリ」

春と会長の距離はキスが出来そうなくらい近い、お互いの生暖かい息が顔にかかる、バクバクとうるさいくらいに自分の心臓が鳴り止まない。

春は本能的に感じた/気づいた

――私 このまま中原先輩に襲われるんだ!?

ヤバイ、ヤバイ、この状況はよろしくない、初めては好きな人とがいい、女の子同士はダメだった気がする、なんとかこの状況から脱出せよ

頭の中に警告が鳴り響く。考えろと、考えろ、この状況を打破する方法を…!

脳をフル回転/活用しようとしたけど、動かない、上手く働かい、フリーズ、バグった、砂嵐のアナログテレビのよう

「いただきまぁ〜す」

「!!!?!!!?」

妖艶に呟いた後、中原先輩の桜ピンク色の唇が、春の口元へ近づいて……く

ああぁ…オワッタ、私の高校生生活はここでオワリました。バットエンドロールです。

さよなら。お父さん、お母さん、琴美。どうかお元気で…

頭の中が真っ白になっていく、目の前も真っ白に…幼い頃の思い出がダイジェスト映画のように流れてゆく

「…そうかこれが…走馬灯」

「あっ風月さん、先に来てたんだねっ」

「…っ茨音さん」

高校生活以前に人生そのものを止めかけていた春の目の前に一人の救世主様! 茨音さまが現れた!

「会長、ちょっと邪魔「にゃふっ」

茨音さまは会長を片手で横に突き飛ばす、
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