暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change11:羅刹機人〜Peace and doubt〜
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ないと知っても毎日祈りを捧げていた。

もちろん二人は悪魔だからダメージを受ける。

そんな二人を見ていていつも不憫に思っていたんだろう。

まあ、俺も思っていたがあまり口にできなかったからな。

「―――っ」

イッセーの願いを聞き、ミカエルが驚きの表情を見せる。

すぐ傍にいたアーシアとゼノヴィアも驚いている。

「二人分ならなんとかできるかもしれません。二人は既に悪魔ですから教会に近付くのも苦労するでしょうが。二人に問います。今の神は不在ですがそれでも祈りを捧げますか?」

その問いにアーシア、ゼノヴィアは姿勢を正す。

「はい。主がいなくてもお祈りは捧げたいです」

「同じく、主への感謝とミカエルさまへの感謝を込めて」

「わかりました。本部に帰ったらさっそく調整しましょう」

「やったな!!アーシア、ゼノヴィア。これでまた存分に祈れるぞ!!」

「イッセーさん!!」

イッセーにアーシアガ抱き付く。

まったくほほえましい風景だな。

「ミカエル様。例の件、よろしくお願いします」

木場が何やらミカエルにお願いしていた。

「ええ。あなたからいただいた聖魔剣に誓って、聖剣研究で今後犠牲者が出ないようにします。大切な信徒をこれ以上無下には出来ませんからね」

成程、そちらのほうも手を講じるのか。

なかなか良くなってきているじゃないか。

まあ、これでこの件はようやく一幕を終えてってことでいいのか…。

それにしても、今回の一件でどうやら奴らが間接的にこちらに干渉してきたな。

とりあえず出方がわからない以上で迎えるしかないか。

「すまねえな…。本当はお前の功績なのによ…」

『お前だって功労者だろう?何せあの歴代最強と言われる白龍皇を退けたんだからな』

「ああ、でも禁 手(バランスブレイカー)に慣れてもまだ一時間が限界だけどな。それにシン思えの腕……」

『別に大丈夫だ。行っただろう機械でできっているって。とれた片腕は修理して直すから安心しな。あとそろそろこの形態解除指定から少し離れていてくれ』

「ああ、すまねえな」

俺は戦闘形態を解除する。

やはり方から左腕がなくなっているな。

帰ったら早めに修理しなければ―――ん?

俺は自分の現状を確認していると、周りの皆がなぜか俺を凝視していた。

しかもアーシアと小猫はなぜか顔を赤くしており、ガブリエルは顔を背けながら金色の翼を黒に点滅させていた。

確か天使って堕天仕掛けると黒に点滅するんだっけ。

何故に今の状況で堕天しかかっているんだ?

するとイッセーが近くに寄ってきて話しかけた。

「シ、シン…その……見えているぞ…アレが………」


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