第4話 改訂版(2019/04/30)
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物に姓を与える意味ってあるのか?上位存在に名を与えられた時点で、魔物は存在進化するんだろう?」
私が姓の名付けを許容できる理由―――お父様とお母様、お兄様に同じ性を名乗って貰いたいという思いと、他の大鬼族の皆にも姓を名乗って貰いたいという思いまでは把握できなかったみたいです。
まぁ、姓の名付けを許容できる理由を私は口にしませんでしたし、読心系スキルでもなければ思考を読み取るなんてできませんよね。
「名有りの魔物が名付け親より上位の魔物から更に名付け――新しい名前や姓を与えられると、名付けの重ね掛けが行われたこととなり、更なる存在進化を果たす、という話を聞いたことはあります。
ですが、私が姓を名付けることを許容できたのは、ただ単純にお父様達にも私と同じ姓を名乗って欲しいという思いと、血の繋がりが無くとも同郷の大鬼族には例外無く姓を持って欲しいという思いがあったからです」
「……成程。何ていうか、朱菜の感性と思考は人間っぽいな」
「両親や兄、同郷の大鬼族達にも良く言われます」
「………よし!それじゃあ、この場にいる大鬼族には俺が名付けをするとしよう」
「えっ!?」
名付けの危険性を説明した後ということもあって、もしかしたらお父様やお兄様達に名付けが行われないかもしれないと思っていた私は、リムル様の発言に思わず驚きの声を上げてしまいました。
「「えっ!?」って、俺が名前を付けるのは駄目なのか?」
「い、いえ!そういう訳ではなく、名付けの危険性を説明した後なので……」
「あぁ、別に気にする必要ないよ。今まで子鬼族、牙狼族合わせて700近くの魔物に名前を付けたけど、魔素の総量が減った感じはしないし」
「ですが、大鬼族は牙狼族以上の上位種族です!名付けに消費する魔素の量も桁違いになります!!それでも名付けをされるというなら、どうか私に補助をさせて下さい!!」
「補助って、何すんの?」
「私は他者に自分の魔素を受け渡すことができます。なので、リムル様が倒れられない様、魔素の供給役をさせて下さい!」
「260人ちょいなら休憩を挟んでも3日くらいで名付け終わると思うけど、そこまで言うなら補助を頼む」
リムル様は大鬼族の名付けに消費する魔素量を甘く見ていましたが、私の提案を拒否することなく受け入れてくれました。
この後、私はリムル様と共に中央広場へと移動し、お父様やお母様、お兄様を含む262人の大鬼族に名付けを行いました。
原作では6人の大鬼族に名付けを行い、鬼人族へと存在進化させたことでリムル様は低位活動状態に移行しましたが、この世界
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