第4話 改訂版(2019/04/30)
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です」
「そういえば、魔王が存在してるって聞いたことがあるんだが、魔王ってどの辺りのランクなんだ?」
「魔王ですか?一部の魔王は天災級になりますが、大部分の魔王は災禍級になります」
「…………ん?今、魔王が複数存在するみたいな言い方じゃなかった?」
そういえば、この時点でのリムル様はこの世界に魔王が10人いることを知らなかったんですよね。今の内に知って貰っておいた方がいいでしょう。
「現在、魔王は10人存在しています」
「10人!!?」
「はい、10人です。私見ですが、その内天災級に該当する魔王は3名。破壊の暴君・ミリム=ナーヴァ、暗黒皇帝・ギィ=クリムゾン、大地の怒り・ダグリュールですね」
「そうか(ってことは、シズさんの仇は災禍級に該当するのか……)」
「魔王ではありませんが、竜種――白氷竜・ヴェルザードや灼熱竜・ヴェルグリンド、暴風竜・ヴェルドラも天災級に該当する存在です」
「!!?(マジか!?シズさんの仇が一気に怖くなくなったぞ!!)そういえば、大鬼族や嵐牙狼族、人鬼族、豚頭族はどの辺に該当するんだ?あと、俺と朱菜のランクも気になる」
「嵐牙狼族がB以上A未満のB+、大鬼族がB、豚頭族がD、人鬼族は個体にもよりますのでD〜E+といった所です。
リムル様は魔素の量から考えると厄災級か災禍級、私は災禍級か天災級に該当すると思われます」
「ランクだけで見るとうちってある程度なら豚頭族と遣り合える戦力なんだな。ってか、朱菜って下手したら天災級なの!?
………いや、前に見せて貰った仙術から考えると妥当な評価か。ところで、『仙法』を使えば消費した魔素を回復できるんだろう?なのに朱菜は何故、大鬼族全員に名付けをしないんだ?」
「……いくら種族として上位の存在であろうと、両親や兄、目上の大鬼族に名付けなど若輩の私にはできません。何とか許容できるのは、既に名を賜った同族に姓を名付けるくらいです」
そう。生みの親や血の繋がった兄、同郷で目上の同族に名前を付けるなんて、元日本人としての感性が許さないんです。
そんな普通の魔物では理解できない人間的な私の感性を理解できたのは、同じ人間からの転生者であるリムル様だけでした。ただ―――
「朱菜が名付けをしない理由は概ね理解できた。しかし、既に名を与えられた魔
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