第4話 改訂版(2019/04/30)
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今の私なら魔王ミリム=ナーヴァと魔王ギィ=クリムゾンを休みなしで同時に相手をしたとしても1ヵ月は戦えます!それだけのリムル様分を補給できました!!
って、あれ?リムル様、いつの間に串焼きをそんなに食べたんですか?というか、その体のどこにそれだけの肉が収まったんですか?串の数が20本って……。
「あー、食った食った。……んじゃ、食休みも兼ねてあいつらの話を聞きに行くか」
リムル様はそう言うと、統率者用の席を立ってお父様やお兄様のいる所へと向かって行った。リムル様の食事量に少しばかり呆然としていた私もすぐに後を追います。
リムル様と私が向かった先では、人鬼王のリグルドさんとドワーフのカイジンさんがお父様やお兄様と話しています。
「豚頭族が大鬼族を襲うのはそんなにおかしいことなんすか?」
「豚頭族が大鬼族の里を襲撃するなど、本来なら在り得んことだ。そもそも大鬼族は豚頭族より遥かに格上――強さの桁が違う。格下の豚頭族が仕掛けるなど、自殺行為でしかない」
「しかし、奴らが数千に及ぶ軍勢で俺達の里を襲撃し、37人もの同胞を手に掛けたのは事実だ」
「す、数千の軍勢だと!?あの協調性のない豚頭族がか!?」
「軍勢ってことは統率されてたのか?」
お父様とお兄様が豚頭族に里を襲撃された時の状況をカイジンさんに説明していると所にリムル様も加わります。
「リムル殿」
「肉はもういいのか?」
「ちょっと食休み。で、襲撃してきた豚頭族ってのは統率されてたのか?」
「ああ。カイジン殿も言っていたが、豚頭族とは本来協調性のない勝手気ままな種族なんだが―――」
「集団行動をしている時点で上位種に統率されていると考えるべきだろう」
「お前ら見てると大鬼族ってのが武人気質の種族ってのが分かる。そんな大鬼族が襲撃――何の前触れも無く攻撃されて同胞も殺されたとなりゃ、死んだ奴らの敵討ちをしたくなるのも分かる。
で、お前らこれどうすんの?まさか、玉砕覚悟で豚頭族の軍勢に生き残った大鬼族全員で特攻とか無いよな?」
「いくら我らが戦闘種族でも、そんな生き急ぐ馬鹿な真似はせぬよ。だが、豚頭族打倒の為に動くつもりではある」
「具体的にはどうするつもりなんだ?」
「豚頭族の軍勢に一種族だけでは対抗できぬからな。ジュラの大森林に点在している上位種族と手を結び、豚頭族の軍勢を討つつもりだ」
「そうか。なら、手始めに俺達と手を組まないか?」
「……は?」
「話を聞く限り、この町も|豚頭族《オ
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