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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第621話】
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 其処から言葉はいらなかった――ウィステリア、シャルトルーズ共に交戦に入る。


「君たちを京都に降下させるわけには行かないんだよね!!」


 シャルトルーズが構えたライフルから放たれる粒子エネルギー弾と実弾によって無人機の装甲に当たり、溶解していく。

 一方でウィステリア――構えた展開装甲が組み込まれた大剣《デュランダル》の一振りで纏めて三機を薙ぎ払う。

 質量差で吹き飛ばされた無人機に対して追い討ちの様に肩部ミサイルポッドから連射、直撃と共に爆ぜた。


「腕は落ちてないみたいだね、ウィステリア!」

「フッ……所詮無人機だからな。 ……だが、少々数が多いようだ」


 ウィステリアが望遠機能で見た先には更に無数の機影が居た、その内の一機が京都の街へと降下――シャルトルーズが追おうとするが。


「待つんだシャルトルーズ、あの一機を追うよりも此方を止めなければ」

「で、でも!」

「……忘れたかシャルトルーズ。 何のために私がラファール・リヴァイヴ展に私が使用した機体をコア搭載のまま展示したのか――を!」

『!?!?!?』


 迫り来る無人機を切り伏せるウィステリア――シャルトルーズも降下した一機が気にはなるが、この場を放置する訳にもいかなかった。

 京都へと降下していく一機――降りた地点に居たのは稼働時間が限界に近付いていたEOS部隊が居るエリアだった。


「な、なんだ!? こいつも空で戦ってる亡国機業のISなのか!?」

「隊長、どうしますか!?」

「……ッ。 そこの所属不明のIS、止まれ!」


 その言葉にEOS部隊は一斉にライフルの銃口を向ける――だが答えない、答えられない。

 自衛隊は専守防衛――撃たれるまで撃てない、そして――バイザーが怪しく光を放ち、EOS部隊に近づく無人機。


「それ以上動くと撃つぞ!」

「隊長! このままじゃ――」

「まだだ! 此方から撃つわけには――」


 一瞬だった、肉薄したその瞬間には、隊長のEOSが巨大な拳に吹き飛ばされ、ブロック塀に叩き付けられていたのだ。


「う、撃て撃て撃てェェェッ!!」


 一人の自衛隊員の言葉で周囲から一斉に撃たれる無人機。

 シールドバリアーに阻まれ、有効打を与えられなかった。

 其処からはあっという間だった、EOS部隊は壊滅、意識が途切れそうな隊員の一人が見た先には――若い青年が立っていた。


「に……げ、ろ……」


 それだけを言うと隊員の意識は途切れる、危険な状態だった――だが無人機は既に狙いをその青年に変えていた。


「……なんだ……この、機体……?」


 近付いてくる機体――
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