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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第621話】
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かれる。


「そろそろ終わりにしてやる」


 マドカはそう告げると、ビットが周囲を取り囲み、一夏の接近を阻む。


「見せてやろう、貴様に私が新たに手にした力を!!」


 サイレント・ゼフィルスのカラーが徐々に漆黒へと染まっていく――そして叫ぶ一夏。


「まさか、セカンド・シフトか!?」


 変化していくフォルム、溢れ出る威圧感――。


「ふ、はは! 力が溢れてくる! これが、私のための力か! あはは! あははははっ!」


 禍々しい鎧を思わせる『黒騎士』のフォルム。

 まるで殺意と敵意を具現化したかのように刺々しい。

 そしてビットは巨大化して粒子変換、再構築されると対になる二基のランサー・ビットへと変貌を遂げた。

 構えていたライフル、スターブレイカーも大型のバスター・ソードへと変貌する。

 刃から禍々しいダークパープルのエネルギーを迸らせ、纏うと試し切りとばかりに一夏に振るわれた。


「くっ!」


 雪片弐型で受け止めた一夏――其処へ原田晶率いる打鉄三機が介入する。


「援護する! 包囲するぞ!」

「「了解です!」」

「チィッ!」


 一夏を押し切り、打鉄三機と交戦に入るマドカ、ランサー・ビットによる包囲攻撃に打鉄は翻弄されるも原田晶は肉薄した。

 振るわれる一撃――嘲笑を浮かべたマドカは叫ぶ。


「名乗りをあげさせてもらおう。 織斑マドカと、『黒騎士』の初陣を貴様等で飾らせてもらう!!」

「黒騎士……!?」

「ふんっ!」


 質量に押し切られた原田晶――距離が離された瞬間、一夏への追撃にランサー・ビットから螺旋状に収束したエネルギー弾を無差別に放つ。


「そう易々とやられるかよ! 霞衣!!」


 左腕からエネルギー無効化シールドを張る一夏だが、外れた弾は市街地に着弾、民家は炎に包まれた。

 そこら中にあがる黒煙と炎――燃え上がる京都の街並み、つい数時間前まではいつもの日常があり、人々の生活があった。


「ヤベェヤベェヤベェ! 火の手に囲まれちまうぞ、信二!?」

「わ、分かってるって! クッ……たっくん、こっちだ!!」


 京都には修学旅行で来ていた学生や海外からの観光客が当たり前の様に観光していた街並み――。


「イヤァ! 誰かぁ!! 助けて!? 助けてよぉ!!」

「だ、大丈夫ですか!? ま、待っててください――僕が……! く……ぅあああああっ!!」

「あ、ありがとうございます! ありがとうございます!」

「よ、良かった……。 京都駅の方は無事ですから、そちらへ避難してください!」


 だがそれら全てが、面影すらな
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