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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第621話】
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、背後に燃える倉庫が目の前の篠ノ之束を明るく照らす。


「……黒騎士だと!?」


 ヒルトの言葉を聞くより速く、束は――。


「きらきら☆ぽーん♪」


 ステッキを手のひらで回し、ラウラと簪に向けたその時だった。

 周囲に居たラウラ、シャル、簪の機体は地面に這いつくばる。


「なっ!?」

「う、動けない」

「これ、は……重力!?」

「ラウラ! シャル! 簪!?」


 ヒルトが助けようと動く前に上空から新たに三機の機影が現れた。


「……何だ、こいつは!?」

「これ……あの時の機体!?」

「この赤い機体は……あの時俺を狙った奴か!?」


 目の前に現れた三機――鈴音との戦いの時に現れた無人機と先月現れた無人機、そして――紅い機体は俺を狙ってきた無人機だった。

 刹那――三機は重力波を逃れたヒルト、エレン、美春の三機に襲い掛かる。

 突如始まった戦闘、爆発が辺りを彩り、動けなくなった三人に近付く篠ノ之束。


「にひっ。 束さんの最新作、空間圧作用兵器試作八号こと《玉座の謁見(キングス・フィールド)》は如何かな? ちょっとだけ出力高めでお送りするよん♪」


 にまにま笑顔の束はゆっくりと近付く――その時だった。


「やらせるかよぉ!!」


 三人の合間に割って入ったヒルト――束はちらっと横目で見るとヒルト用に用意した《ハーミット》が粉々に粉砕されていてコアが露出していた。


「ふーん、やるじゃん。 銀髪」

「……一体何が目的だ」

「さて、ね――そぉれっ♪」


 ステッキ振った一瞬、強烈な重力がヒルトにのし掛かる――。


「にゃははっ♪ 油断してるからそうなるんだよ、銀髪♪」

「…………」


 押さえ付けてくる重力――だがヒルトは膝を折らない、折れない。


「膝を折らないだけでもすごいねー、銀髪♪ ――だけど、コアはもらっていくよん♪ 元々私のだし♪」


 言ってから近付く束――その手がヒルトに触れかけたその時だった、ヒルトが束の手首をつかむ。


「……捕まえたぜ、篠ノ之束」

「ふーん? 無理しちゃって……さあっ!!」


 その場で足払いする束――だがヒルトは怯まない、それどころか意地でも束を逃さないと手首を掴み続ける。


「クッ……離せ、銀髪!!」

「……離したらどうなる?」

「さあ、ね……。 どうなると思う、ちーちゃん!」


 束が振り向いた先に居たのは織斑千冬だった、その手には刀が握られている。


「有坂。 悪いがこいつと決着を着けるのは私だ」

「…………」


 手首を離した一瞬だっ
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