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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第620話】
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こういう事だ、目を背けていたフォルテはその光景を目に焼き付け、レインを守る意思を示すように前へと出てシールドを構えた。


「戦う前に一つ聞いておきたい! 何故裏切った! フォルテ・サファイア!!」


 篠ノ之箒の声が張り上がり、フォルテは真っ直ぐ見て告げる。


「それがわからないようなら、私らには勝てないっスよ。 篠ノ之箒」


 フォルテの低い声がそう告げる――だが、それを美冬は更に大声で張り上げた。


「分かるわけないじゃん!! 結局貴女が選んだ道は、人に導いて貰わなきゃ何も出来ない、何も考えられないバカな考えよ!! 其処に自分の意志が無く、ただただ敷かれたレールの上――それも間違ったレールの上を進む甘い考えだけで来た人間よ!!」

「……ッ! 煩い五月蝿いうるさいっス!!」


 構えたアサルトライフルを発砲したフォルテ――それは決別するには決定的な出来事だった。

 放たれた弾丸は未来の九式・禍乃白矛によって迎撃され、鈴音が叫ぶ。


「世界を裏切る代償ってやつを教えてあげるわよ! フォルテ・サファイア!! ダリル・ケイシー!!」


 戦いの火蓋は切って落とされた、構えた双天牙月と共に鈴音は瞬時加速で肉薄、そしてセシリアはその援護にビットを展開した。


「未来さん、美冬さん、こうなっては仕方ありませんわ。 捕虜にして学園に連れ戻す――そうすれば!!」

「……わかった。 行って! 禍乃白矛ッ!!」


 展開したブルー・ティアーズ及び禍乃白矛による物理包囲攻撃が二機を襲う。

 射撃を封じられてる一年生達は接近戦か或いはこういった物理攻撃しか手がなかった。

 フォルテに斬りに掛かる鈴音、一方ダリルは美冬と箒の二人を相手にしていた。


「チィッ! こいつら……!?」

「はぁぁあああッ!!」

「やらせないから!!」


 二刀一閃――箒の攻撃に合わせて美冬の一閃が決まり、シールド・エネルギーを削られたダリル。


「……ッ! やらせないっス!!」


 シールドで双天牙月の一撃を防ぎ、レインに援護の氷の槍を放ち、美冬と箒を分断させた。


「隙ありよ!!」


 双天牙月の多段攻撃、連結を解いた二刀流の一撃は確実にフォルテにダメージを負わせ、更にはブルー・ティアーズ、禍乃白矛による物理攻撃によって機体にダメージを受けた。

 不味い――レインは悟る、連携が上手い、特に未来と美冬の二人が軸になっている。

 だが逆にいえば片方を、上手くやれば両方封じれば崩せる――レインは直ぐ様チャネル通信を飛ばし、フォルテに告げた。

 迷ってる暇はなかった――選んだ道は茨の道。

 レイン、フォルテ二人は距離を放
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