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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第620話】
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っス」
互いに頷き合い、レインはスコールの方を見る。
「それじゃ早速――」
言うなり、いきなりサブマシンガンを発砲するレイン――スコールが立っていた一面ガラス張りの窓が割れ、破片が明かりに照らされて夜空に舞い落ちる。
「!?」
驚いたフォルテ――一瞬二重スパイと思ったが、違っていた。
窓の向こうに現れたアリーシャが――。
「よく気づいたのサ。 しかぁし、私の目当てはスコールなのサ!」
「出るわよ、『ゴールデン・ドーン』」
息を吐いた瞬間、スコールはISを展開してその身に纏う。
既に修復を終えたスコール専用IS『黄金の夜明け(ゴールデン・ドーン)』が姿を現す。
新たに装着された試作パッケージ《レッド・バーン》、巨大なリングが機体を守るように包んでいた。
「フフッ……早速試させてもらうわ」
刹那、巨大なリングから全方位に放たれる熱線がホテルのVIPフロアを焼き払い、貫通した熱線は夜空を赤く染め上げ、流れ弾がビルに被弾、燃え上がらせた。
「いきなりなのサね。 こんな狭い場所じゃなく、外でやりあおうサ!」
「あら、嫌よ。 私、オータムを迎えに行くのだから」
「残念ながら行かせないサ!」
燃え上がるVIPフロア、飾られた調度品も燃え、用意された装備も炎の中に消えていく――そして二機はフロアをぶち破り、反対側へと出て京都の夜景が広がる空で戦いが開始された。
レインとフォルテも見送ると先にレインがISを展開してホテルを飛び出した。
だが其処に待っていたのは未来率いる一年生組だった。
街への被害を出さないようにしていたのに、スコールの全方位攻撃によってホテルフロアは焼き払われ、流れ弾がビルを焼き、今繰り広げられてる空中戦でスコールは京都の街を流れ弾で焼き尽くす。
アリーシャも何とか被害を出さないようにはしているものの元々全方位に攻撃する熱線に相手はテロリスト――被害を出さないようにといっても無理があった。
未来は叫ぶ――京都の空で、悲痛な叫びがレイン、フォルテに届く。
「何で――何でテロリストに降るの!! ダリル・ケイシー!! フォルテ・サファイア!! 貴女達がこれからしようとするのは――こういう非道な事なの!?」
「……ッ」
フォルテは目を伏せた、眼下に広がる燃える古都京都――突然の攻撃に一般人が悲鳴をあげ逃げ惑う姿が其処にあった。
だがレインは――。
「ハッ! テロリストがいちいちそんな些末事を気にしてらんねぇよ! 数の上では五対二だが、ルーキーに負けるほど柔じゃねぇぜ!」
テロリスト――世界を裏切るということは
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