零部
十三章
呪鬼トノ盟約
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俺と鈴音は甘味屋を出て祭が行われてる街に再度戻った
あの時・・・手を離させればこんな事には・・・何故あの子が・・・鈴音が・・・
「煉ちゃん、煉ちゃん、アレしたい・・・ダメ?」
鈴音が指さした先にあったのは金魚すくいの出店だった
よォ、兄ちゃん達カップルかい?あついね〜
と出店の店主が俺と鈴音をカップルだと勘違いしたようだ
「うるせぇな、早くポイくれよ」
おうおう、悪いな〜はいよポイ2つ
「煉ちゃん、勝負しよ多く取れた方があんころ餅食べれるっていう勝負」
「いいぜ!絶対負けないからな」
2人ともやる気だね〜良いよ〜金魚が無くならい程度で戦ってくれよ〜さぁ、両者準備はいいかい
俺と鈴音は無言で頷き、あんころ餅をかけた金魚すくいが始まった
・・・・・・ドクン・・・・・・
「痛っ」
「鈴音どうした?大丈夫か?」
この勝負、兄ちゃんの勝ちだな!すげぇな兄ちゃん
金魚すくいの出前の店主が呑気にそんな事を言って大笑いしている時だった
「うううぅ・・・ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙・・・もう、やめてぇ」
鈴音の身体から大量の彼岸花が咲き始め腕に書かれた文字が紫色に光り鈴音の身体はどんどんと膨張していき
・・・・・・そして、風船が割れるように鈴音は飛び散った・・・残ったのは一輪の彼岸花だけだった
「鈴音?おい、鈴音何処だよ・・・ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
周りの人間がクスクスと笑う声が聞こえた
「哀れな人間よ・・・あたちと契約を結べ・・・其方に必要な力をやるぞ・・・ふふふっ」
俺の目の前に居たのは鬼の面をした花魁だった
「あぁ、俺に力をこの世界を破壊する力を寄越せ」
「良かろう、この呪鬼との契約成立だ・・・ふふふっこの力を存分に振るえ・・・この悪魔の鍵の力と妖姫を!」
ビキビキビキと音を立てマグマと共に現れたのは刀身も鞘も真っ黒に染まった刀だった
街はそのマグマで焼かれ何もかもなくなった
「ふふふふはははは・・・人間なんて皆殺しだ・・・そして、この世界を仕切るのはこの俺、幽界の鬼王、煉華だ・・・鈴音・・・また、来世で会おうな」
幽界の鬼王過去編 END
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