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子供には刺激が
第三章

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 遙は小学校の教員免許と保育園の保母の資格を得た時にだ、友人達は彼女にすぐに注意した。
「いい?保育園に行くのよ」
「あといつもズボンでいるのよ」
 露出の多い服は避けろというのだ。
「あと水着も半ズボンとかよ」
「ジャージがいいわ」
「そういった服が動きやすいし」
 露出の話をしても遙がわからないのでこう言った。
「しかも汚れてもいいし」
「いいのよ」
「水着だとビキニやワンピースは露出が多い分危ないから」
「だから半ズボンタイプがいいの」
「怪我したらね」
「よくないし」
 真実で本当に言いたいことを隠して話していく。
「だから水着も気をつけて」
「そうしたらいいから」
「そして出来たら保育園か幼稚園」
「そこに行くのよ」
 小学校は高学年と関わることもある、同僚の教師や保護者も問題だった。
「そっちの方が遥ちゃん向きだから」
「保育園か幼稚園の方がいいわ」
「そっちに行ってね」
「出来るだけね」
「それじゃあ」
 遙は気付かないまま頷いた、そしてだった。
 遙は実際に幼稚園の先生となり小さな子供達を教える様になった、保護者からは優しくて面倒見がよくてそこそこ奇麗な先生と評判だった。
 だが友人達はその話を聞いて思った。
「遙ちゃんの本当の姿知らないから」
「どれだけそそるボディしてるのか」
「しかも無防備過ぎるから」
「やばいなんてものじゃないのよ」
 その色気がというのだ。
「若しちょっと成長した男の子か男の人がいたら」
「普通に我慢出来ないから」
「刺激が強過ぎるのよ」
「ちょっとした子供相手でもね」 
 それが遥の実態だというのだ。
「それがわからないとよ」
「そこそこでしかないわね」
「まあそう思ってくれたらいいわ」
「それでね」 
 友人達は遙のその評判を聞いてほっとした、無防備な色香程刺激的なものはない。それは少し成長した子供に対してもそうであることも知っているからこそだ。彼女達は胸を撫で下ろしたのだ。


子供には刺激が   完


               2017・6・27
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