第二章
[8]前話
「そして場所とか状況も考えて」
「何をするか、何を注文するか決める」
「そうしてるの」
「全員が満足にとはね」
そうした考えはというと。
「無理だからしないけれど」
「皆を見て周りの場所とか状況を見て」
「そうして決める」
「そうすればいいのね」
「そう考えてるの、それで決めたら自分が先頭に行く」
決めた自分自身がというのだ。
「そうしているだけよ」
「それだけなの」
「要するに」
「そうなの、自分が決めたのなら自分が最初に動いて責任も取るって決める」
このことを言うのだった、皆に。
「小学校の時先生にそうするのがいいって言われて」
「そうしてるのね」
「今も」
「そうなの、周りと皆のこともよく考えてね」
そのうえでというのだ。
「やっているの」
「成程ね」
「じゃあ今度の皆での旅行の時もお願いね」
「リーダーシップ期待してるわ」
「いつも通りね」
「ええ、皆の期待に添える様に頑張るわ」
未亜は皆に笑顔で応えた、そうしてカラオケを心から楽しんだ。大好きなそれをだ。そのうえで。
旅行の時もリーダーシップを発揮したが朝はだった。
「あと五分・・・・・・」
「あと五分って」
「もう朝だよ」
「早く起きないと」
「朝御飯の時間よ」
「あと少しだけ寝かせて」
布団の中で起こそうとする皆に言うばかりだった、そんな朝は極端に弱い彼女を見て友人達はやれやれといった顔で言った。
「リーダーも朝は駄目」
「朝だけはリーダーシップを発揮出来ない」
「そういうことね」
中々起きない未亜を見てやれやれといった顔で話す、名リーダーも朝は苦手だった。
リーダーシップ 完
2017・6・24
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