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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第91話:何だかんだ言ってエゴイスト
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な女の頭の中にある音源を、鼻歌やハミングなどで聞き出して誰にでも歌って奏でられる状態にして欲しい」
音楽の才能が皆無なのに、何で頭の中に音源があると言い切れるの?
そんな才能が無い人のでは、世に出せる状態にしても無駄な気がするけど……
でも仕様がないか……宰相閣下や叔父様がやれと言うのだし。
「君は凄いなぁ……」
「な、何がでしょうか!?」
何が? 私何も言って無いわよね!?
「きっと君は俺の説明を聞いて『才能無い奴の手伝いをさせられる。無駄なことをさせられる』と思ったはずなのに、それを1ミクロンも表情に出さない」
む、無表情でいたことを褒められたって事!?
「わ、私……そんな事は「良いんだよ。考えて当然なんだから。その事について批判もしなければ、罰するつもりも毛頭無い。むしろ頼もしく思ってる。君ならマリーの我が儘を目の当たりにしても、表情変えること無く対応してくれることだろう」
褒められてるの? でも、それって……何か……複雑。
「そんな君にだから、学長にも伝えてなかった事柄を教える」
「は? 叔父様にも言って無いことですか!?」
何だろう……聞いちゃダメな気がしてきたわ。
「これから君が会うマリーって女……実は国王陛下と王妃陛下の娘さんなんだ」
「む、娘!? そ、それって……お姫様って事ですか??!!」
とんでもない事実をぶっ込まれ、思わず叫びながら立ち上がってしまった。
「まぁ座りたまえ。血族的には姫君だけど、問題が多くて王位継承権を剥奪されてるから、お姫様とは言えないよ。両親が国王と王妃なだけで、いたって普通の町娘だ」
「いや普通では無いと思うんですけど……」
「そうだね。誰もがそう思うよね。だからさぁ……この件は絶対に秘密にしておかなきゃならないんだよ。マリーには王位継承権が無いから、誘拐とかされても国益に影響は出ない。でも犯罪者に狙われれば両親は心配する。だから重要機密事項として対応して欲しいんだ……まぁベラベラ喋んなって事」
「そ、それは心得ておりますけど……私に姫様のお相手なんて出来るとは思えません」
「あぁその点は心配無用。会ってみれば解るけど、とても姫君って存在じゃ無いから。1時間もすればブン殴りたくなってくるほど我が儘を言うだけの、平凡女だから。実際、殴って良いから。君よりも年下だし、我が儘が止まらなかったら殴っちゃってOKだから」
殴って良いと言われても殴れる訳無いし……
相手が王族じゃ無くたって暴力は苦手だし……
つーか、静かに話を聞いてる部下の女性も同調するように頷いてる。
って言うか本当に何なの?
私、とんでもないハズレくじを引いちゃったって事?
ピエッサSIDE END
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