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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第619話】
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いたのは。

「失礼します。 遅れて申し訳ない。 原田晶一尉以下二名、ただいま出頭致しました」


 そう言って入って来たのは先程オータムを無力化させた人達だった。

 事情を知らない一年は誰だろうと噂する中、千冬に促され入る原田晶と部下の二人。


「ご苦労、それで原田一尉、潜伏先は絞られただろうか?」

「ハッ! 斥候からの情報によると潜伏先はこの二点に絞られました。 一点は京都有数の市内のホテル。 そしてもう一点は京都市外にある貨物倉庫です。 市内のホテルですが、此方は偽名で一般客を装い、宿泊していて物資は貨物倉庫――鉄道を利用したものだと思います」

「へ? 何で鉄道なんだ? 空港の倉庫の方が――」


 そんな一夏の問いに答えたのは楯無だった。


「京都から一番近い伊丹空港でも離れているのよ、鉄道の貨物倉庫ならここからも離れてないし、架空の企業名で物資運搬させたのでしょう」


 確かに空論でならと思うが近くが伊丹空港だ、離れすぎている。

 まだ貨物倉庫の方が利便性が高いのも頷けた。


「では、我々は部隊を二つに分ける。 アーリィ率いる部隊はホテルで幹部クラスの確保、一般客に危害を加えないように気をつけていただきたい。 メンバーだが有坂美冬、飯山未来、篠ノ之箒、凰鈴音、セシリア・オルコット、以上がホテル組だ。 周辺封鎖は自衛隊のEOS部隊が行う」


 その言葉に一同頷く――そして原田晶一尉も直ぐ様EOS部隊の現場移動を通信機で伝えて命じた。


「残りのメンバーだが、有坂ヒルト、有坂美春、エレン・エメラルド、織斑一夏、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ、更識簪で貨物倉庫への潜入だ。 そして原田一尉率いる自衛隊IS部隊は輸送ヘリにて状況に応じて各潜入組の援護と不足の事態による対処をお願いしたい。 本来であれば子供達に潜入等させたくないのだが、表立って自衛隊が潜入するわけにはいかないのでな、留意してもらいたい」


 その言葉に頷く一同――最後は。


「更識楯無、山田先生、有坂先生、有坂陽人及び私はここ本部にて待機、何かあったときの増援及びこいつの奪還が予想される」


 そう言ってオータムに指差す千冬、だが有坂陽人の一撃に未だに苦しく喘いでいた。


「作戦開始時刻はホテル組及び倉庫組共々一九〇〇だ、では解散!」


 その言葉が合図となり、まだ時間がある生徒は今のうちに食事を済ませることにした。

 同時刻、スコール・ミューゼルは連絡を取っていた。


『やっぱー、すこーりゅん、どったの~?』


 電話相手は篠ノ之束だった、戦力が足りないスコールは篠ノ之束に頼るしかなかった。

 事の経緯を話すスコール……暫
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