SAO:tr2―閃光と鬼道雪―
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女かつ、細剣術においては兄に負けず劣らずの強さを誇っている。その凄まじい技術力と恐らく容姿も兼ねて『閃光』という二つ名を持っている。
それ故にこの世界においてのアスナは芸能人ばりに有名人である。そんな人が兄のところへやってきた理由は一つ。
「なによ。もうすぐ次のボス交流だから、ちゃんと生きているか確認に来てあげたじゃない」
「フレンドリストに登録しているんだったら、それくらい判るだろ。そもそもマップでフレンド追跡したからここに来られたんじゃないのか?」
「……わかっているわよ、そんなこと」
こいつら人前でイチャイチャすんじゃないわよ。ほら、アスナの後ろの二人のうち一人がなんか恨めしそうに殺気を向けているんだけど。
実は私と、特に兄は一層のボス戦から付き合いはある。途中でちょっといろいろ会って、離れていた事もあったけど私の知らない間に仲は確実に深まって行った。
多くは語らないけど、実の妹である私の心境は複雑なものである。
「ちょっと兄、それくらいアスナがわかっていないつもりなの?」
「は?」
「……もういいわよ。久しぶりだね、アスナ」
「そんなに久しぶりって言うほど会っていない訳じゃないけどね。キリカちゃんも元気にしてた?」
「そりゃあ当然、元気百パーセントですよ」
私は右手をピースして、人差し指と中指をクイクイと動かして元気である事をアピールした。
結構効果があったのか、アスナは何それと口調は呆れているけど、表情は笑っていた。
あーあー、いいなー兄は。
容姿も良くて、性格も良くて、ゲームでいう圧倒的かつ正統派ヒロインと仲が良いとか羨まし過ぎて殺意を覚えるくらいだよ。私だったら速攻、自分の彼女にするためにどんな手を使ってでも攻略して行きたいんだけどなぁー。
……ワンチャン。ワンチャン、アスナが女の子同士でも良いんだったら、私は遠慮なくアスナを彼女にしてやりたいぐらい、彼女には魅力がある。
恐らく、アスナの後ろにいる二人組のうち一人、兄に殺意を向けた人も恐らく兄に嫉妬しているはずだ。好意を抱かないはずがないもんね。
それはさておき、良いタイミングでアスナがやって来たのはかなりの好都合だ。
「ねぇ、アスナ。いきなりだけど料理スキルの熟年度ってどのへんなの?」
「料理スキル? ああぁ、だからキリト君、急にシェフ発見とか言っていたのね。フフッ、二人共聞いて驚きなさい」
彼女は不敵な笑みを滲ませる。
「先週でついにコンプリートしました」
「「なん……だと!?」」
私達はハモように少々大げに驚いてしまった。だってそれはS級食材を扱えるほどの鉄人料理人である事を示されている様なもの。スキルだけで三ツ星シェフと同等の扱いになるはずだ。
熟練度はスキルを使用する度に気
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