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SAO:tr2―閃光と鬼道雪―
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と、エギルの買い取り屋についた。五人も入ればいっぱいになってしまうような店内に入った途端だった。

「あっ……」

 店内には嫌でも見知っている“彼”の存在を捉えた。
 私が全身白に対して彼は全身黒。古ぼけた黒いレーザーコートに同色のパンツとシャツ。同じ金属製防具が少なくて美肌で顔立ちが良い。
 何よりも私とほぼ同じ顔をしている奴なんかこの世にいない。

「やーやー愛しのお兄ちゃん、元気にしていたかな?」
「……なんだキリカか」

 こいつ露骨にガッカリした顔しやがった。

「なにその反応、せっかく久々にお兄ちゃん呼びしたのに照れるとか喜ぶとかそういう頬が赤らめく反応してくれてもいいじゃない」
「お前の場合、愛とか恥じらいとかがこもってないんだよ。俺にそういう反応してほしかったら、俺の事をもっと感情込めて大好きと言ったらどうなんだ?」
「え、実の妹にそんな要求するとか、ちょっとキモイですけど……」
「お前も露骨にドン引きするなよ。冗談に決まっているだろ」
「それはそれでなんというか……兄が私に対してシスコンがないみたいでちょっと傷つくんですけど」
「めんどくせぇな、おい……」

 中身のないやり取りをしていると、しっかりとしたガタイの良い男、クラインが豪快に笑っていた。

「お前ら相変わらず仲良いな、ほんと」
「こいつが変に突っかかるだけよ」
「兄がノッてくれないのが悪い」

 それぞれ同じタイミングで同時に主張する。くだらない会話になるのは相手が悪いんだと。
 まあ、それでも私も兄も仲良い事は否定していないんだよね。
 “一時期は敬遠”していたこともあった。最初の頃は一緒に行動していたけども、いろいろと会って今は別行動になっている。それでも私達の思いやりは関係性は途切れていないし、深まったともいえるだろう。
 兄がどう思っているのかはわかんないけどもね。

「というか、キリカ。お前なんか嬉しそうだけど、何かあったのか?」
「お、さすあに。良くわかっているじゃない。」

 私は兄の顔が魚の目の様に驚く様を想像しながら、エギルに近づく。 

「エギル、さっそくだけど買い取りよろしくね」
「おう。で、何を売るんだ?」
「ラグー・ラビットの肉」

 S級アイテムを口にした瞬間、私は瞬時に兄の方へ顔を向けた。ドヤ顔つきで。
 さあ! 魚の目の様に驚くさ……ま…………。
 …………あれ、驚いてはいるけども想像していた顔とが違う。私のプランは顔が強張るはずがない。
 
「……なんで驚かないの?」
「いや、驚いているって」
「嘘だ! 私のプランは魚の目みたいな驚き方するはずなんだ!」
「無茶言うなよ。……つか、こんなところまで真似しなくていいんだけど?」
「え?」

 いや
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