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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
闇夜に立ちあがる者たち
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れが身体に絡みつき、「光」の体を拘束する。

「光」は脱出しようと、力を込めた鎖をひきちぎうろうとする。
確かに、このままなら千切れる。「光」に神性があるわけではない。
だが「光」に神性はなくとも、一瞬でも動きを止めるには十分である。



「逝ね」



ギルガメッシュの短い一言。
そこで、改めて「光」は乖離剣を見た。


そこにたまる膨大なエネルギーは、もはや最初に見た時とは比べ物にならないほど巨大になっていた。
そして、皮肉気味に笑った。


「あんた、こっちの動き止める必要ないじゃん」

これだけのエネルギーだったら、一薙ぎするだけで巻き込めるはずだ。
そもそも回避なんて意味がなかったのだ。


「圧倒的な力の差を見せつける。理解無き者に理解させてやろうという、王の粋な計らいよ」

それに対し、ギルガメッシュの尊大な物言い。
そして、乖離剣が振り下ろされた。


赤い、紅い、朱い螺旋のエネルギーに、すべてが飲まれて破壊されていく。


そしてそれが「光」に直撃する、一瞬前。


バゴォッッ!!!



ラピュタの内部から「闇」が飛び出し、「光」の目の前に立った。



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「闇」が飛び出す前。
彼女は内部に侵入していた電王たちと戦っていた。


黒煙を全身に回し、あらゆる攻撃をガードしてからの重々しい一撃。
それは彼らを確実に沈めて行っている。


「くっ・・・みんな!!」

「き、金ピカライダー、さん。あ、あとはあなただけ・・・です」


このラピュタ内部では、全方位からの攻撃が出来ない。
つまり、連続攻撃がうまくできないのだ。

一方向からの連続攻撃などはいくらでも回避しようがあるし、彼女からしてみでば背面分の黒煙をすべて前に押し出してしまえば連撃は意味がない。
全身に回された黒煙を連続攻撃して初めて、彼女の黒煙は剥げるのだ。


まるでRPGのダンジョンのような、そんな通路での戦闘。
ライダーたちが攻撃を発しても、「闇」はそれをすべて真正面から受けられるだけのポテンシャルがある。

ならば、勝敗は見えている。



「ざ、残念、でしたね・・・・動力炉を狙うのはいいですけど・・・」

「くっ、まだ入ってそんなに進めてないってのに・・・・」

「ここから、出て行って・・・・・え? ひ、「光」ちゃん?」

ドォンッッ!!


突如、これからブレイドを打ち倒そうとしていた「闇」が何かを感知して、壁に向かって突進。そこを何層かブチ破って、外に飛び出していっていた。
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