第四章 RE:BIRTH
天空の騒乱
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熱線となって「光」を焼いた。
ブレイドに向かって行く「光」に回避する余裕もなく、彼女はそれに包まれる。
延長線上の瓦礫を突き破り、地盤に当たってそれを抉り飛ばし、やがて黄金の熱線は筋を引いて消えて行った。
そして、その跡には
「くっ・・・・正面からは・・・ちょっと聞いたかもね〜・・・っとぉ!!」
腕をクロスさせて顔を覆い、その熱線に耐えきった「光」がいた。
言葉は少し途切れているが、様子からして効いているようではない。
確かに身体のところどころはうっすらと煤こけているが、それをパッパと払ってすらいるのだから。
「化け物かよ・・・・」
「失礼な」
それを眺めていたキバや電王も言葉がない。
ロイヤルストレートフラッシュは不死生物複製怪人のトライアルシリーズを細胞のひとつ残らず焼き尽くす技だ。
自分たちの持つ技とはまた一線を画する。
それを体一つで受け切って、損傷もなく立っているのだから、脅威という言葉以外に思いつきようがない。
「ブレイドのお兄さん!楽しく遊べそうだね!!」
「クッ、来い!!」
ブレイドがキングラウザーを握り直し、「光」と相対して腰を落とす。
それに対して「光」は腕を大きく広げて構える。
「良太郎!渡!!ほかのみんなを連れて行っててくれ!!」
「むっ、無視してる?」
ブレイドが二人に声をかけて、それと同時に走り出す。
身体に13体のアンデットの力を宿したブレイドが、その力を最大限に向上させて「光」に向かってラウザーを横薙ぎしていった。
それを上腕で受け止め、反対の腕で振った拳をブレイドの顔面に向ける「光」。
そうしている間にキバと電王は先に進もうとするが――――――
「ヴヴヴヴ・・・・」
「ア゛ァ゛ア゛・・・・」
「チッ、こんな時に!」
「模造戦士?」
彼等の周囲に、クリスタルの模造戦士が出現してきて行く手を阻んだ。
それに応戦していく彼等だが、相手の数が多い。
「全く・・・邪魔をするな!!」
「渡!!きりがないぞ!」
「うわぉ!?んんっ、ッしょぉ!!」
勝てない相手ではない。
むしろこの模造戦士たちは数で攻めることで優位に立つのだ。
一体一体はさほど強くない。しかし、周囲を瓦礫に囲まれ、しかも「光」までいるこの限られた足場では限界がある。
そんな限られた状況。
それに対し、モモタロスが耐えられるわけなく
「こ・・の・・・邪魔すんじゃ・・・ねぇよ!!(ギャァン!!)俺の見せ場だぞ!コラ!!」
むしゃくしゃして、キレていた。
早く先に行かせろと、イライラしながらデンガッ
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