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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第618話】
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を殺すぜ?」
何度か鳴り響く発砲音――展開しようとしていた一夏だが流石に人質をとられていては無理だった。
「クッ……卑怯だぞオータム! 怪我した奴を人質に取るなんて!」
「けっ! テロリストに卑怯もくそもねぇよ織斑一夏! そもそもてめえが逃げなきゃ、こんな事態にはなってねぇだろ?」
そんな時だった――オータムがISコアの反応を感じたのは、新しく奪ったアラクネのコア・ネットワークが反応を示していた。
オータムの周囲を囲むように三機の機体がステルスを解除した。
「確保する!!」
現れた女性の一声で動く二機の動き――瞬時展開しようとしたオータムより早く、一機は首筋にナイフを当て、もう一機は腹部にナイフを突き付ける。
あまりの速さ、動きにオータムは舌打ちし、観念したように拳銃を地面に落とした。
それを蹴り、壁際へと追いやる眼鏡の女性は直ぐ様状況報告し、救急車の手配をした。
「あ、貴女達は……いったい……」
一夏を助けたのはダークブルーカラーの打鉄を纏った女性達だった、既にオータムを無力化させた隊員はオータムを拘束している。
その内の一機、眼鏡を掛けた知的そうな美人が一夏に近づく。
「今回の作戦に協力させていただく、原田晶一尉であります」
「原田……さん?」
「……それはさておき、怪我は無いかね、織斑一夏くん?」
「え、えぇ……」
一夏はそれだけを言う――直にやって来た救急車二台に乗せられ運ばれた警察官二人を見送ると同時にヒルトが現れた。
「無事か、一夏?」
「あぁ、俺は無事だぜ?」
「そっか……なら良いが。 ……オータム、か……」
ヒルトはチラッと一瞥した、オータムは完全に無力化され、猿轡までされていた。
「それでは楯無さん、我々は今回の事後処理の為に一時離れるが、直ぐに合流は可能だろう」
「ええ、ご苦労様です、原田一尉」
無力化されたオータムをいつの間にか来ていた楯無が預かる、そしてフッと三機はステルスモードに移行し、その場から消え去った。
「ヒルトくん、一夏くん、現場を離れましょう。 車は確保してあるからこの女を連れて旅館へ。 今後の対策を練りましょう」
そう言って楯無はオータムを起こすと歩かせた――モガモガと何かを告げるオータムだが眼光一閃で黙らせる。
ヒルトと一夏はそのあとに続くと一台の大型車が停まっていて、楯無が真ん中の座席に乗り込み間にオータム、そして一夏が後ろに乗ってヒルトがオータムを挟むように座る。
「よぉ、大丈夫かヒルト?」
「ああ、大丈夫だ」
運転手は陽人だった、全員乗り込んだ
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