第二十四話
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で来るから。」
「毎回思うけど、よく上が認めてますよね…………。」
すると、大輝はキョトンとした。
「いや?許可がおりる訳ないじゃん。」
………………………はい?
「無断&強行だよ?バレたら良くて謹慎だね。」
「お願いだからバレないで頂戴。」
私は大輝の肩に手を置いた。
夫と嫁二人揃って仕事無くすとか洒落にならない。
「大丈夫大丈夫!亮太さんと雫さんの件があるし、そうそう上もこの鎮守府には手を出せないよ。」
この人は………楽観的すぎる……………。
「私、夫にする人間違えたかも知れない………。」
「そうかな?僕は最高だけどね。」
恥ずかしい台詞もあっさり言うし。
「それじゃ、そろそろ仕事に戻るかな。僕はちょっと出てくるから、ここの事は頼むよ。」
そう言うと大輝は、壁に掛けてある帽子をかぶった。
「それじゃま、行ってくる。」
大輝は執務室から出ていった。
「…………………。」
私は机に座って、事務作業をすることにした。
すると、再び扉が開いた。
「そうそう、唯。ひとつ聞いていいかな?」
その隙間から、大輝が顔を出していた。
「おっぱいおっきくなった?」
「死んでください。」
私は真顔のまま机の上に置いてあった文鎮を投げた。慌てて扉を閉める大輝。
「…………全く。」
私は机の上に置いてある書類に署名をし始めた。
一番上の書類は、木曾に二日間の謹慎処分を科せるという内容の書類だった。
―翌日―
「……………おおぅ。」
俺は昨日、木曾に気絶させられて、一時間後に目を覚ました。取り合えず自分の部屋に移動して、そのあとは安静にしていた。その間に木曾は数えているだけで二十回は「ごめんなさい。」と言っていた。
さて、そしてその翌日、いつもの時間、四〇三〇だが。
「なーんでここに木曾と春雨が寝てんのかね…………。」
俺のベッドの横で、予備の布団を敷いて二人が仲良く寝ていた。
そりゃあもう、すやすやと。
恐らく二人で心配になって夜中にこっそり侵入したらしい。それなら床で雑魚寝でいいだろう。何故布団を敷いた。
「………まぁいいや。走ってくるか。」
俺は念には念を押して、ベッドの上で布団をかぶって着替えた。
「…………。」
少し迷ってから、俺はこの部屋の鍵を机の上に置いた。
「そーいや木曾って今日から謹慎だったっけ………。ま、天龍にでも見てもらうかな。」
正直、今回の件で俺はかなり大ピンチになっている。この鎮守府一の実力者から教えてもらえなく
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