暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
過去のマイン
[19/20]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
には?」

「これ以上のことを知りたいのなら、先に払うものがあるだろう?」

「え、さっきお金払ったじゃない……」

「あれっぽっちの金額で話せるのは、今の情報までだ。もっと詳細を知りたいなら、さっきの3倍は払ってもらわんとな」

3倍……ちょっと家計に痛いけど、仕方ない。今日の晩御飯は半額弁当にしよう……。
渋々払うと、ドレビン神父はニヤリと嗤った。あぁ、また私の財布に冬が訪れる……。

「クックックッ……まあいい。医療施設に運び込まれたその人物だが、治療の甲斐あって命は助かった。その後はどうやらアウターヘブン社の首輪付きことケイオスが面倒を見ることになったようだ」

「ケイオスが……これはこれで面倒なことになったかも。彼、あんまり私達と話そうとしないから……」

「ま、彼はお前達にあまり良い感情を持っていないからな。当然の話だ」

「良い感情を持っていない? どうして?」

「それは彼の過去……恩人が関係している。聞いたことは無いか? 管理外世界で有名な噂となった、幸福を運ぶゴールド・フォックスことマキナ・ソレノイド。旅の最中で彼女に命を救われた者はかなりの数に上る。戦闘、説得、医療、薬剤……あらゆる手を使ってな。そして……」

「その救われた者の一人が、ケイオスってこと?」

「彼は自らが生きる理由を彼女にもらった。彼にとって彼女は誰より特別だった。彼女のためなら自らの命を簡単に投げ捨てられるほど。だが、そんな彼女はどこかの誰か(高町なのは)に殺された。理由があったとはいえ、彼女の死は彼にとっては生き甲斐を奪われるも同然だった」

「……」

「だが生前の彼女と交わした約束が、彼にもう一つの生きる理由を与えた。彼女の意志を代わりに叶えること。そしてその約束は……実を結びかけている」

「実を結びかけている……? まさかケイオスが面倒を見ることになった人物って、シャロン・クレケンスルーナ!?」

今の話を聞いて、一気に情報が繋がって来た。先日の襲撃でニーズホッグとフレスベルグに狙われていたのは、シャロンだった。彼女は奴らから必死に逃げ続け、ここで一度力尽きたのだ。それをとある局員が救出してアウターヘブン社の医療設備に運び、そして治療を受けた彼女にマキナへの恩があるケイオスが護衛に着いた。じゃあ今シャロンはケイオスと共にいるってことだ……!

あ、でも……ケイオスが私達に良い感情を持っていない理由も同時にはっきりした。そりゃあ恩人を殺した人と親しい人間に自ら近づこうとは思わないよね……確執が起こるのが目に見えるし。それに約束の件もあって、シャロンが嫌がることでもしようものなら彼がキレる可能性だってある。うわぁ、これはマズい。

なのはを助けるにはシャロンの力がいる、でもなのははマキナを
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ