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リリなのinボクらの太陽サーガ
過去のマイン
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かもしれへん。空港に降りた時より前向きに頑張ろうという姿勢が見られた。

その後、うちらを乗せたタクシーはそこそこ長い時間走り続け、とある住宅街にある家の前で停止した。ネピリムが料金を払って降りると、うちらも続いてタクシーから降車。去っていくタクシーを背にネピリムが家のインターホンを押すと、少し経ってから扉が開き、中から薄い紫のロングヘアーの女性が出てくる。

「いらっしゃい、ネピリムさん。サルタナさんからしばらく滞在するとの連絡を聞いてから今か今かと待ってたわ〜」

「再会。元気だった?」

「おかげさまで私も娘も元気よ。そちらはお客様?」

「仲間。これから一緒に暮らすことになる」

「そうなの。二人初めまして、私はメガーヌ・アルピーノ。わけあってここに身をやつしてる管理局の魔導師よ。よろしくね」

「よ、よろしくお願いします……」

「まさか人妻さんがおるなんて知らんかったけど、ともかくお世話になります」

そう挨拶して中に入ったうちらだが、なぜかいきなり少女の高笑いが聞こえた。声が聞こえた方に向くと、2階へ続く階段の踊り場でメガーヌを小さくしたような、キャロと同年代の少女がこちらに妙なポーズを決めているのが見えた。

「我が名はルーテシア・アルピーノ! 数多の支援魔法の使い手にして、昆虫の召喚獣を操る者!」

この子は爆裂道でも突っ走るつもりなんやろうか……?

うちもキャロも呆気にとられる中、妙にイタイ雰囲気を漂わせている彼女に対し、母親はというと……、

「そんなわけで娘とも仲良くしてくれると、嬉しいわ〜♪」

「あの自己紹介をスルーかいな!?」

「わ、我が名はキャロ・ル・ルシエ……! 得意な魔法はまだわからないですけど、竜の召喚獣を操る者です……!」

「いやいや、キャロも乗らんでええよ!?」

そんなこんなで、うちらはアメリカのとある住居にしばらく住むことになった。サルタナとネピリムから次元世界の現状を聞いて、先行きがとんでもない暗闇に覆われて何もわからへんのはよくわかった。けど……新しい仲間が徐々に増えつつあることに、うちはどことなく未知の世界に対する不安が払拭されていく気がしていた。こっちの世界も、きっと何とかなる。そう信じて……うちも頑張ろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ミッドチルダ北部、聖王教会病院。

「検査の結果、なのはちゃんの脳組織に異常は見られなかったわ。体の方は一応オメガソルを摂取したおかげで回復が進んできてるけど、暗黒物質の使い過ぎで削った寿命の全ては流石に取り戻せないわね」

「それでも少しは取り戻せたんやな。なんとか首の皮一枚は繋がったで……」

「うん。ただ……なのはが目を覚ましたのは本当に良かった
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